アイカツオンパレード! 7 話『かがやく三つの太陽』感想

追記 19/11/13

8 話の放送日に大量に追記するという謎采配。

f:id:hm_htn:20191120174451p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

大本命、登場!な『オンパレード!』 7 話。

前回に引き続き骨太なエピソード、なんだけどもそれ以上に "強い" 画面に惹かれるお話でした。

 

 

 

f:id:hm_htn:20191020151404p:plain
f:id:hm_htn:20191020231819p:plain
f:id:hm_htn:20191023155709p:plain
f:id:hm_htn:20191029145817p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

作品全体の今までの流れを整理しておくと。
1 話が普通の導入、2-3 話で『スターズ!』世界へ行って世界線移動のチュートリアルの様な展開、
4 話で『フレンズ!』世界へ戻り一息付きながら情ハラがこっちに移動するという変化球、
5-6 話から本格的に移動→現地アイカツ!の流れが始まったかな?という印象です。 

f:id:hm_htn:20191104234155p:plain
f:id:hm_htn:20191112184245p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

5 話では相変わらずのポジティブ情動主義を振り回して移動先でも積極的にイベント参加、衣装作りを頑張って敢闘賞ゲット!からのご褒美ステージお預けでまたまた『スターズ!』世界へ。
移動後の 6 話でも同様に振る舞うも、その明るすぎる光が生み出す "影" について学ぶことに。ゆめちゃんの力なんかも借りながら、ちょっぴり成長。というか自覚を持つお話だった。

 

f:id:hm_htn:20191120172738p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

というところでの、今回の 7 話。
『姫石らきの物語』という目線で見るなら、今回のお話は『スタートライン!』に当たるような気がしないでもない。美月 - いちご、いちご - あかり、ひめ - ゆめ、LMT - みお と比べると些か距離が近い気もするが(ステージの向こうでも画面の向こうでもない)、一方で至近距離だからこそその強火力で心を燃やし尽くせている。

f:id:hm_htn:20191120173058p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

また『星宮いちごの物語』としてみれば、所々で語られる言葉が確かに彼女(達)の歩んできた日々を十二分に思い起こさせるものであり、同時にそれが "あの時" "彼女たち(と私達視聴者)が" "駆け抜けた毎日" であることを思い出させて、少し寂しくもある。確かに彼女たちの物語は 101 話で・劇場版で・125 話で・178 話で終わっていたんだなというのを再認識させられる。

f:id:hm_htn:20191120173245p:plain
f:id:hm_htn:20191120173250p:plain
f:id:hm_htn:20191120173257p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ただ、その沼に嵌まり込むことなく、"今" に照準を当てて、その様子を描けるのが『アイカツ!』がアイカツ!たる所以だとも思う。確かに物語は終わって、カメラは次の舞台へと移ったが、それでも彼女たちはあの世界で "未来向きの今" を、"何てコトない毎日" を走り続けていたんだ と思わせてくれるのは凄いと思うし、『アイカツ!』だなぁと思う部分だ。

f:id:hm_htn:20191120173400p:plain
f:id:hm_htn:20191120173405p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

惜しむらくは、その手を差し伸べる先が、らきちゃんじゃなくみおちゃんだったという点か。

アイカツオンパレード! 2 話『ワクワクインスピレーション』感想 - アニメ雑感記 

絶賛成長中・物語を走っている最中であるらきちゃんに、こういう "教え" を授けられたってのは本当に(個人的には)ポイント高い。

アイカツオンパレード! 6 話『キラめく四ツ星』感想 - アニメ雑感記

となると大事になってくるのはやっぱり、"今" 現在進行系で物語を走っているらきちゃんが、いちごちゃんの光をどう受け止めるか という点だろう。劇場版や 125 話が "いちご世代" のエンドマークとして輝いたのは、お話単体の出来の良さやそれまで積み上げてきたものの大きさ等もあっただろうが、それと同等以上に、バトンを引き継いだ『大空あかりの物語』が "177 話という着地点を得られた" というのも大きな要因だと思う。

f:id:hm_htn:20191112184250p:plain
f:id:hm_htn:20191112184404p:plain
f:id:hm_htn:20191112185426p:plain
f:id:hm_htn:20191120173633p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

『スターズ!』 10 話でゆめちゃんが自分だけの『スタートライン!』に立てたように、らきちゃんの今後を見据えたガッツリしたエピソードが 1 話くらい欲しくなるんだけど、『オンパレード!』の尺問題は恐らくそれを許してくれない というのが結構辛い。

アイカツオンパレード! 5 話『ラッキー☆ハロウィン』感想 - アニメ雑感記

 そういう視点から見てみると、6 話から 7 話への展開は結構良かったように感じる。『オンパレード!』特有の "オールスター展開に伴う尺問題の辛さ" は今まで何度も書いてきたが、この 2 話では "オールスター" を活かした上でらきちゃんの『スタートライン!』を描いているのがとてもいい。敢えてこういう言い方をするが、"過去作を出しにする" くらいの気概で、ガリガリとらきちゃんの物語に噛ませていって欲しいなと思う。

この 2 話で中心的働きをするのがツバサっちといちごちゃんというのもまた面白いですね(声帯的な意味)。

追記 19/11/23

f:id:hm_htn:20191123181249p:plain
f:id:hm_htn:20191123181154p:plain
f:id:hm_htn:20191123181159p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

"いちごちゃんのお手伝いを志願する新主人公" っていうとこういうのも思い出される。

 

f:id:hm_htn:20191120173849p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

こういった非常にパーソナルな部分から発せられた思いが、アイドル(或いは歌・ダンス・演技・トーク等)というフィルターを通すことで、パブリックな力を得て世界に響いてゆくというのは『アイカツ!シリーズ』がずっと描いてきたアイドルの営みであろう(その極めつけが彼の名曲『輝きのエチュード』であるのはいわずもがな)。

アイカツフレンズ! 46 話『月から来たプリンセス』感想 - アニメ雑感記

また、らきちゃんが学んだ教訓の内容も、とてもよかった。

f:id:hm_htn:20191120174021p:plain
f:id:hm_htn:20191120174027p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

小さな思いや小さな経験など、他者からみたら "何てコトない" モノであっても、本人にとっては "人生変えるような" モノだったりするわけで、そういうモノの "トクベツ" な力を信じて、より多くの人へ、世界へと発信していくこと。それが出来る存在こそ『アイドル』であるということ。それらはまさしく、星宮いちごが 2 年以上かけて辿り着いた境地であり、『輝きのエチュード』に込められた精神そのものである。その裏には『アイカツ!』的な泥臭さや、或いは『スターズ!』的な苦しみが当然ながら待っているわけだけど、今回いちごちゃんから発せられる強い光に魅入っていたらきちゃんが、そのコトに自覚的なのかはわからない。前回の教訓や 2 話でのトレーニングを思い出し、"その境地" に達するまでの途方も無い道のりをうっすらとだが感じているのかもしれないし、或いはいちごが・あかりが・ゆめが・みおがそうだったように、目の前の強い光にただただ心を捉えられているだけかもしれないし、どちらの解釈でもアリだと思う。

f:id:hm_htn:20191120174244p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

個人的には、曲りなりにも彼女はアイドルとしてステージにたち、既にその歩みを始めていることを考えると、前者であると嬉しいかな と思う。次回は(2 話と違って)正しい意味で "崖" を登るようなので、それが嘗ての断髪やチケット手売りのような役割を果たすのであれば、らきちゃんもその位置にいて欲しいなと思う。

 

冒頭にも書いた通り、今回はエピソード自体もだが、それを描く画面もとても "強" かった。

f:id:hm_htn:20191120174614p:plain
f:id:hm_htn:20191120174619p:plain
f:id:hm_htn:20191120174625p:plain
f:id:hm_htn:20191120174631p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ステージの、或いはいちごちゃんの、或いは Soleil の発する光はグローがよく効いていて、とてもとても強く描かれる。反面、それを観るらきちゃんは暗い中に立たされ、まさしく "強い光" を求めている様だ。

f:id:hm_htn:20191120174722p:plain
f:id:hm_htn:20191120174728p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

前回裏方を務めたことで社会と接続を果たしたらきちゃんは、今回もその教訓を活かしてお手伝いをするわけだけど、ステージの幕間では完全に "蚊帳の外" となってるのがめちゃくちゃ好き。それまでと違って、らきちゃんといちごちゃんはどちらも "光ある場所と暗い舞台袖の境界線" という同じポジションに位置しているんだけど、神々しく輝くステージからやってきたいちごちゃんに対して、らきちゃんの後ろに広がる通路は薄ぼんやりとした光しかなくて、残酷なまでの対比を感じる。"てっぺん" とヒヨッコとの距離感を、ありありと描いた、いいシーンだと思う。

追記 19/11/23

f:id:hm_htn:20191123181829p:plain
f:id:hm_htn:20191123181835p:plain
f:id:hm_htn:20191123181840p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

過去作から似たようなシチュエーションを引っ張ってきて「引用!文脈!」て叫びながら楽しむ視聴態度は、正直あんまし良くないと我ながら思うけど、この辺なんかはどうしても反応してしまう。

f:id:hm_htn:20191123181737p:plain
f:id:hm_htn:20191123181846p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

 

f:id:hm_htn:20191120175555p:plain
f:id:hm_htn:20191120175600p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

思えば前回も、25 代目の優しさがあったからこそその距離を飛び越えて舞台に立つ機会を得られた訳だけど、本来そこは隔絶した場所であり、安々と踏み入れられる場所ではないのだ。そういう意味では、前回の『スターズ!』調で得た教訓を、『アイカツ!』調で焼き直した描写とも言える。

f:id:hm_htn:20191120175822p:plain
f:id:hm_htn:20191120175826p:plain
f:id:hm_htn:20191120175833p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

また、ここで『スターズ!』的な勝負心に燃えるのではなく、『アイカツ!』的な憧れに焦がれる表情なのも、光の主がいちごちゃんだからこそって感じがする。一話を通して "目" に印象的な芝居をさせたのが、最後の最後にちゃんと効いてくる。

これらの文意を、セリフ量を抑えた上で画面の力だけで伝えていて、とても演出やコンテが印象的だった。

 

f:id:hm_htn:20191120180312p:plain
f:id:hm_htn:20191120180413p:plain
f:id:hm_htn:20191120180419p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

今回は細かいところにも色々面白いものがあって。
各々のフラスタの違いや、みおちゃんがあいねちゃんを盾にした所なんかはキャラクターに気を配った描写に思えた。あと、みおちゃんと朝美ちゃんが隣席だったところとか。まさか『オンパレード!』での初めての中の人ネタが木戸衣吹さんだとは思わなかったので、そういう意味ではちょっと驚いた。

f:id:hm_htn:20191120180515p:plain
f:id:hm_htn:20191120180523p:plain
f:id:hm_htn:20191120180529p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

あとはやっぱり、『アイカツ!』のアニメ絵で描かれた Soleil や、やぐちひろこ先生描き下ろしイラストの Soleil を、ポスターという形とはいえ本編中にわざわざ登場させたり、ED クレジットの先頭を Soleil にしたりっていうのは、『アイカツ!』に対するリスペクトの表れだろうなと思った。

f:id:hm_htn:20191120180556p:plain
f:id:hm_htn:20191120180603p:plain
f:id:hm_htn:20191120180608p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

※ちなみに今までの過去作引用 ED では、らきちゃんからクレジットが始まっていた。

f:id:hm_htn:20191120180735p:plain
f:id:hm_htn:20191120180741p:plain
f:id:hm_htn:20191120180753p:plain
f:id:hm_htn:20191120180800p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

それでいてオーロラキスコーデの過去描写なんかは描き直してたりするのが面白い。崖登る所はそのままだったので、その辺に線引きがあるんだろうなと思う。『星宮いちごの物語』において崖は特別な文脈を持ってることを考えると、基準がそこっていうのは納得できる気がする。

f:id:hm_htn:20191120181100p:plain
f:id:hm_htn:20191120181055p:plain
f:id:hm_htn:20191120180940p:plain
f:id:hm_htn:20191120180946p:plain
f:id:hm_htn:20191120180951p:plain
f:id:hm_htn:20191120180958p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

そういった細かな所だけでなく、お約束は画面とセリフ両方でガッツリやっていたというのも偉いことだと思う。いうてオールスター作品でもあるので、やるべきところはちゃんとやんなきゃいけないのだ。あおいちゃんのアイドルフリークな所や、蘭ちゃんさんに関するあれやこれの描写、そして 3 人の夫婦漫才等々、(いちご - らきの描写をしながら)抑えるべきところをきちんと抑えて描いてたのは凄いと思う。

追記 19/11/23

f:id:hm_htn:20191123184759p:plain
f:id:hm_htn:20191123184804p:plain
f:id:hm_htn:20191123184809p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

『スターズ!』世界の展望台とか、『フレンズ!』世界の鐘とか、ああいうアイコンとなるものから入るんじゃなくて、一見どの世界に来たのかわからないように見せていくのは面白い見せ方だなと思った。勿論、前回の扉描写であったり次回予告だったりを見ていればここが『アイカツ!』世界だっていうのはわかるわけだけど、それがわからない 3 人の立場に寄り添ったコンテなのが面白い。

f:id:hm_htn:20191020151434p:plain
f:id:hm_htn:20191029150107p:plain
f:id:hm_htn:20191123185529p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

同じ様な状況でも 1 話終盤や 4 話冒頭ではこういうショットを入れていたことなんかを考えると、今回の冒頭のコンテは視聴者に『星宮いちご』に対する特別感を沸き立たせるわけだ。

 

f:id:hm_htn:20191120181200p:plain
f:id:hm_htn:20191120181206p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

しかし、そこには今までの『シリーズ』にはなかった問題があって、それは "社会との接続" が薄いという点だ。

アイカツオンパレード! 6 話『キラめく四ツ星』感想 - アニメ雑感記

あと印象的だったのは、今までのお話の中で一番 "オトナ" の存在感があったところだ。
織姫学園長に星宮りんごさん、ジョニー先生、そして Soleil ライブのスタッフ達。その中でもマスカレードの 2 人が目立ってしまうのは、『星宮いちごの物語』の文脈のことを考えれば当然のことだろう。

f:id:hm_htn:20191120181253p:plain
f:id:hm_htn:20191120181257p:plain
f:id:hm_htn:20191120181302p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

2 人の役割が対 PP と対らきとで別れている所が好きで、特に織姫学園長とらきちゃんの組み合わせがよかった。やっぱり織姫学園長は教育者だなぁと感じる。『フレンズ!』のたまきさん・針生さんも頼もしかったが、あの 2 人はマネージャーという事もあって、対等に接しビジネスパートナーとして引き上げてくれるっていう印象があった(その一方できちんと大人の役割も担っていた)。それに対して学園長は、やっぱり "母" としての安心感や存在感があったのが大きな違いだと思う。面白いのは、らきちゃんは(ミヤちゃんは当然として)ヒメちゃんの事も知らないんだということ。その辺いじってくれるような小話をやる余裕はあるだろうか?流石にそこまで求めるのは高望みかな。

追記 19/11/23

f:id:hm_htn:20191123183510p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

織姫学園長が左からフレームインして本文上に引用した画像のようになるんだけど、その直前の、リハ見学中のらきちゃんワンショット。主人公とカメラを正対させながら中心からずらした所にポジショニングさせているのが、内容と相まっててとても好きです。織姫学園長の為に空けてるっていうのもあるんだけど、逆にそこが結構クレバーに思う。

f:id:hm_htn:20191120182542p:plain
f:id:hm_htn:20191120182348p:plain
f:id:hm_htn:20191120182705p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

教育者っていうと、ちょっと寂しいのがジョニー先生。5 話に引き続きコンビニエンスなコミックリリーフという感じだった。まぁいちごちゃんやあかりちゃんが独り立ちしたことを考えたら、仕方のないことではあるんだけど。ゆずちゃんとかデーブ先生とかと絡む機会……も流石にないよな。

 

 

f:id:hm_htn:20191120182844p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

そんでもってまぁ、ステージもいつもの 3 本立てなわけですが、今回はこの 3 本の使い方がとても上手かったなぁと思う。多分消化ノルマあるんだろうけど、それを上手くお話の中に組み込んでいた感じだ。

f:id:hm_htn:20191120183014p:plain
f:id:hm_htn:20191120183023p:plain
f:id:hm_htn:20191120183028p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ステージパートの構成は『Trap of Love』『prism spiral』のそれぞれ星座ドレスステージをやった後で、お待ちかねの新曲『アコガレカスタマイズ☆』のステージという流れ。"新ステージ" という括りなら『STARDOM !』『アイデンティティ』のコラボステージと『みんなみんな!』の JLR ver があったわけだが、曲も新しいとなると『君の Entrance』に続いて 2 つ目。まぁ長女と末っ子とで当然の割り振りとも思えるし、新ステージの括りではこれで歴代主人公全員に 1 ステージ以上割り振られたことになる(あいねちゃんが不憫だけど)。

f:id:hm_htn:20191120183101p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

やっぱり "Soleil のライブ" という "箱" を作って、そこで畳み掛けるようにお話全体を展開させていったのが良かったんだと思う。今まではお話の起点に一つ・A パートの中核として一つ・B パートの(お話全体の)中核として一つ というリズムで安定していたけど、まぁそればっかりじゃダレてくるし、何より各ステージを中心にお話が展開される都合上、一つのエピソードをみっしり 20 分描くということが出来なかった。それに対して今回は『星宮いちご』のお話を丸々一話ガッツリやった上で 3 曲まとめたステージパートという構成だったので、いってしまえば『オンパレード!』以前の馴染み深いリズムだったように思う。

f:id:hm_htn:20191120184744p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

また Soleil の(2 年目以降の)ステージとしては、鉄板の『ダイヤモンドハッピー』を始めとして、『Good morning my dream』や『アイドル活動!』、『オリジナルスター☆彡』などがあるが、それらを全て外して、ソロを 3 つ持ってきたっていうのも面白い。

f:id:hm_htn:20191120184817p:plain
f:id:hm_htn:20191120184811p:plain
f:id:hm_htn:20191120184847p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ただ、そのうち『オリジナルスター☆彡(54 話・劇場版)』はシチュエーションが特殊すぎ・『ダイヤモンドハッピー(87 話)』はドレスが違う上にステップミスあり、と考えると実質選択肢は『ダイヤモンドハッピー(151 話)』と『Good morning my dream(125 話)』、『アイドル活動!(146 話)』くらいとなる。というか何か特別な事情がない限り 3 人のステージとしてはほぼ 151 話 ver ダイヤモンドハッピー』一択だと思われるので、それを次回に回すとしたら、今回ソロ 3 つで回したのは当然なのかもしれない。

f:id:hm_htn:20191120184944p:plain
f:id:hm_htn:20191120184950p:plain
f:id:hm_htn:20191120184956p:plain
f:id:hm_htn:20191120185002p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

肝心の『アコガレカスタマイズ☆』のステージは、エフェクト多めで『フレンズ!』よりかな?といった感じ。ただターンとか腕の振りとかのエフェクトは多少自重してるっぽい。

f:id:hm_htn:20191120185025p:plain
f:id:hm_htn:20191120185034p:plain
©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

後はやっぱり後ろに展示されている過去のドレス達に目が惹かれる。こういう、有無を言わさない文脈の力で殴れるのは、"シリーズものの初代" (或いはそれに準ずるくらい古いキャラ)に許される特権だなぁ、と思う。

 

 

f:id:hm_htn:20191120185409p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ということで『オンパレード!』 7 話の感想でした。
強すぎる文脈を思う存分振り回しかつ本題にも絡めた、いいお話だったと思います。

f:id:hm_htn:20191120185527p:plain

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

次回も引き続き Soleil(というかいちごちゃん) とのお話。
いよいよドレスやデザイナーという文脈にも本格的に触れていくみたいで楽しみです。
公式サイトの「おはなし」を見る限りでは、今回以上に私好みっぽいけど、どうなるかな?

 

アニメ『アイカツオンパレード!』: |おはなし|第7話「かがやく三つの太陽」
http://www.aikatsu.net/story/story-007.html