アイカツオンパレード! 2 話『ワクワクインスピレーション』感想

世界線も移動して、本格的にオールスターのお祭り展開が始動する第 2 話。
『フレンズ!』 3 人娘の前に現れたのは、天に愛されたアイドルでアイドルの一番星、
我らが三代目主人公 虹野ゆめ!
小春 真昼 あこ もいるよ!なお話。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

つーこって『オンパレード!』の 2 話です。
前書きの通り、今回からいよいよ作品間を超えた絡みが出てきて、"始まった" 感じがします。
今回は『フレンズ!』と『スターズ!』の交流。
と言っても状況が状況なだけに、両作品とも一部のキャラのみですが。

 

 

 

ざっくりしたお話の流れは、『フレンズ!』勢が四ツ星内の案内を受けながら、一緒に "アイカツ!" をし、最後にイベントと言う流れ。その間に 3 ステージ(真昼→あいね→ゆめ・みお)挟みながら、ちょいちょい交流をしながら、懐かしのあれこれをやりながら、といった感じ。その中でもゆめちゃんとみおちゃんの絡みは、特別に重点を置いていた印象(ステージ順からいってもメインだろうしね)。

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『フレンズ!』組が全く予期しない状態で『スターズ!』世界に来た、という展開上当然なのかもしれないが、どことなく『スターズ!』にゲストキャラが登場した感じもあった。真昼ちゃん・あこちゃん・諸星学園長への紹介とか、トレーニングを教え合う所とか。ただまぁ、やっぱハルカ☆ルカがいないの気になるなっていう。メインキャラじゃないとはいえ S4 なのにね……。"S4 は多忙だから全員揃うのは稀" という言い訳は出来るけど、じゃあなんで真昼ちゃん以外の 2 人もあの場にいたのってなるし……。

 

『フレンズ!』のリアリティライン(= 作中世界において現実と許容される範囲)は『スターズ!』より高めで、『アイカツ!』よりちょい低めくらいだと思ってるんだけど、

アイカツフレンズ! 55 話『シャッフル!?フレンズ!』感想 - アニメ雑感記

『スターズ!』と『フレンズ!』の交流でいえば、トレーニングの違いがきちんと描かれたのはとても良かった。『アイカツ!』『フレンズ!』の 2 作と『スターズ!』のリアリティラインの違いは以前も少しだけ触れたことがあるけど、(エピソード毎・描写毎に上下するとはいえ)基本的には『スターズ!』のリアリティラインが一番低い(= トンデモはトンデモとして処理されやすい)。

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一番わかり易いのは普段のトレーニングで、『スターズ!』では基本的にランニング・ダンス練習・ボイトレといったオーソドックスなものをやっていて、トランポリンを使ったアピール練習はやらない(というかアピール自体がアニメ本編では話題に上がらない)。まぁ今回出てきたひめトレや香澄姉妹の 2L ペットボトルウォーキングやエルザサイズみたいなのもあるけど、それらは賑やかし要素であって、基本的にはひたすら走って踊って歌ってを繰り返してきたのが『スターズ!』だ。

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そういう前提があったので、『スターズ!』勢がトランポリンに「ほぇ~」となっているのはとても良かった。コラボ作品ならではの、リアリティラインの違いを生かしたギャップ(それもトレーニグという彼女たちの日常に基づくモノ)にきちんと触れてくれたのは『シリーズ』のオタクとしては嬉しかった。

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だからこそ、崖登りが物凄く蛇足だった感じが否めない。
『スターズ!』における崖の文脈って大したことないからだ。
有り体にいうと、ここで引用した所で全く "エモさ" は感じられない。

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最初の CD デビューオーディションのボルダリング、エルザサイズ、70 話での『アイカツ!』とのコラボと、文脈がないわけじゃない。でもそれらを以て「アイカツ!の基本」と『スターズ!』の子たちは言えるのか?私にはそうは感じられない。

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唯一救いだったのは崖の上で先導してくれたのが真昼ちゃんだったことだ。彼女個人に限定すれば、91 話でアリアちゃんと修行する際に崖のような所も登っているし、そこに "後輩を導く" という物語があったので、『スターズ!』の中では比較的強い文脈を持っている。それにしても「『スターズ!』におけるアイカツ!の基本」とは思えないわけだけど。
これが世間で言う所の「公式との解釈違い」というものかぁ、と少ししみじみもしました。

 

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交流のお話をもう少しすると、らきちゃんが真昼ちゃんにグイグイいった所はよかった。なんだけど、そこに尺を割けないのがお祭り作品故の悲しさかなぁ、とも思った。ちゃんとした(?)単独シリーズであれば、デザインやファッションを軸に一話描けそうなだけに。

その分の尺がどこに行ったかって言うと、ゆめ × みお の絡みだ。
ここも個人的に嬉しい部分と悲しい部分が同居するシーンだった。

『スターズ!』世界のことを何も知らない来訪者という立場や、"一番星" となったゆめちゃんの背負う物語の大きさ、みおちゃんの真面目な性格(からくる不安)等々からいって、ゆめ > みお というような描写になるのは自然のことだと思う。特にゲストかホストかっていうのは大きな違いで、『スターズ!』サイドに全体的に余裕を感じられるのはここが大きい気がする。

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なんだけども、仮にも『アイカツフレンズ!』という物語を走り終えた彼女達が らき - ゆめ というラインの中間点のように描かれ、またそれがわりとしっくり来てしまうのは、まぁ結構悲しかった。上述したように、展開を考えれば全然不自然な描き方ではないんだけど。『ジュエル』で成長させてもらえなかったからこそ成り立つ感じにも思えて、結構な皮肉を勝手に感じてしまった。

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逆に言うと、ここでみおちゃんの不安をすくい上げそれを消化したというのは、小さいながらもちゃんと物語が描かれた感じがしてよかった。『ジュエル』で PP の物語にここまで飢えていたのかって感じでもあるが。

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そしてそれ以上に嬉しかったのは、ゆめちゃんの立派な姿を観られたことだ。一番星として・S4 として・指導者として・格上として頼もしい姿を魅せてくれたのは本当に良かった。

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ぶっちゃけると、私が『星のツバサ』に一番最初に期待していたのは、お下がり S4 から徐々に赤服を着こなしていくまでのプロセスだった(だから『星ツバ』で挑戦者視点が続いた当初は結構戸惑った)。彼女が一番星になるために適切な物語をきちんと紡いでこられたのか、正直それには今でも疑問符をつけてしまう。でも、(一番見たかったプロセスを飛ばされてしまったとしても)その結果辿り着いた地点が今の彼女であるなら、それを観られたのは幸福なことだなと思った。

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重点を置かれていたといってもあくまで相対的な話であって、「そこまで大きな or 重い描写ではなかっただろ」と言われればその通りなんだけども(というかぶっちゃけステージ導入描写の一つだろう)。でも、"物語を走り終えたかつての主人公" が "今不安を抱いてる子" に救いの手を伸ばしてあげる っていうのは、一番『オンパレード!』で観たかったものだったので、それを観られたのは本当に良かった。それも "あの" "虹野ゆめ" っていうのが更に感慨を深くしている。

惜しむらくは、その手を差し伸べる先が、らきちゃんじゃなくみおちゃんだったという点か。『スターズ!』目線で観ると本当にこういうゆめちゃんが観られてよかったんだけど、『フレンズ!』目線だとどうしても『ジュエル』が引っかかってしまう……。

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繰り返しになりますが、こういうゆめちゃんを観られたことそれ自体は本当によかったです。

 

 

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ステージについては、『MAKEOVER♡MAKEUP』『窓 -ココロ- ひらこう』『STARDOM !』の 3 つなんですが、その中で前の 2 曲は既存のものと恐らくそこまで変わっていないと思うのでスルーで。『STARDOM !』について書こうと思います。

まぁ正直最初聴いた時はズッコケ感が凄かったです。バックの強さに木戸ちゃんの声が負けちゃうからなのかなぁ……。或いは声質の相性なんだろうか。せなパートは再録したのか、とかも気になる。

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ステージそのものでいうと、ゆめちゃんの方にもミラクルオーラのようなものが出現。これ実はこのブログには書かなかったと思うんですけど、『フレンズ!』でミラクルオーラが最初出た時に、従来の翼系パーツと違って背中の動きに追従しないのが面白く感じたんですよね。

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と同時に「『STARDOM !』みたいな 360° 使うステージだとオーラが体の前に来てシュールな絵面になるかもな」とも思ってたので、まさかそれが実現するとは思いませんでした。正直、『プライド』と『そこにしかないもの』は固定位置で良かったと思うんですが、『STARDOM !』の様なステージは追従型じゃないとシュールになっちゃうんだなと、今回実感しました。


アイカツオンパレード!ミュージックビデオ『STARDOM!〜みお&ゆめver.〜』をお届け♪

そんでもって更に面白いことに、これどうやら筐体だと違うみたいなんですよね。公式の Youtube チャンネルに上がってる動画を観るとわかると思うんですが、ゆめちゃんの方は翼パーツと同じ背中追従の動きをしていて、みおちゃんは今までのミラクルオーラと変わらない固定位置なわけです。固定と追従で演出上の良し悪しや制作上の都合等はあるでしょうが、筐体ゆめ・筐体みお・アニメゆめ・アニメみお 全部どちらかに揃えることは出来なかったのかなぁ、とちょっと思いました。

あ、本気出した LMT と同格以上じゃなきゃ出せないミラクルオーラを単独で出せてる所とか、PP にとってとても大切なドレスであるはずのアートレボリューションを他のアイドルとのステージで着てる所とかはツッコミません。多分考えても理屈は出てこない上に、「お祭り」で流されてしまう部分なんだろうな、と思うし。まぁドレスはともかくミラクルオーラの方は、敢えて理屈付けるならそれだけみおちゃんが成長した or ゆめちゃんの全体バフ効果てところでしょうか。知らんけど。

 

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ということで 2 話の感想でした。駆け足気味でしたが 4,000 字越えてしまった。
次回はあこちゃん × 佐藤照雄コンテ。さてはてどうなるか。
まぁ今から観るんですがね。

追記 19/10/21

・自分自身の矛盾をついてみる
"『オンパレード!』のゆめちゃんと『スターズ!』一年目のゆめちゃんを『星のツバサ』のゆめちゃんがきちんと結びつけることが出来るのか" という点に疑問符をつけるならば、同じことがみおちゃんにも言えるのではないか。つまり『ジュエル』と『オンパレード!』の関係性にそこまで躍起にならなくてもいいのではないか、ということだ。
逆にここまで気になってしまうのは、やっぱ現実世界でも作中世界でも "『ジュエル』からの地続きである" という点が大きいということなのかなぁ。