ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 其の四 雑感
絶賛答え合わせ中の『ひぐらし業』郷壊し編。
今回のお話でいよいよループが開始されますが、個人的にはまだ若干の違和感が残ってたり。
にしても答え合わせが進むだけなので、新しい謎が余り放り込まれないのは残念な所。
フェザリーヌもどき
前回に引き続き、フェザリーヌと沙都子のカケラ空間でのやりとり。
意味不明な単語の羅列は、だいたいキコニア関係だと思っておいて OK でしょう。
ネット上では「まさかのキコニア履修必須か!?」という空気があるが、個人的にそこまでだとは思わない。『うみねこ』の謎自体に『ひぐらし』が全く無関係だったにも関わらず、『ひぐらし』を匂わす記述・描写が多くあったのと同じ様なものではないだろうか。
とはいえ、こいつがまだフェザリーヌだと確定してないというのは気になる。
ED のキャスト一覧でも、登場二話目だというのにまだキャラ名は載らず。しかし、沙都子ループの代償が「観賞」と言ったり、この辺の言動は明らかにフェザリーヌ。ちなみに竜ちゃんはニコ生で「フェザリーヌではない」と断言したらしいとか(ただし「嘘も混ぜた」とも言ったとか)。とはいえ、ここまで匂わせておいて全く無関係の新キャラとも思えないので、名前が違うだけだったり、或いは本物を知る誰かが模しているだけだったりするんだろう。
「戻りたい場所 明確な景色」「あの子が欲しいとあざ笑った」
ひぐらしのなく頃に業 鬼騙し編 雑感 - アニメ雑感記
→ 「場所」「景色」が欲しいとあの子が笑った or 「あの子」が欲しいとあざ笑った
「あの子」が誰を指すかによって変わってくる。
"フェザリーヌが「あの子( = 梨花)」が欲しいとあざ笑った" という意味ならめっちゃ怖い。
「あざ笑った」のシルエットがフェザリーヌ(仮)とハッキリ描かれる様になった。
ここ 2 話の内容を踏まえるなら、「戻りたい場所」は明らかに雛見沢だし、これを語ってるのは沙都子ということになる。そして、「あの子」を沙都子と解釈することも出来るようになった(「あの子(= 沙都子)を欲しい」と思ってるのはフェザリーヌ(仮))。
ループ能力の説明時に "猫" をディスってるのが、何とまぁフェザリーヌらしい。
(旧作はともかく)一応『業』に入ってからはまだ一秒たりとも描かれていない『彼女』をわざわざ引き合いに出して説明する辺りの意地汚さ、とても "らしい"。
ループ関係
……それにしてもやっぱり鷹野と比較して軽く見えてしまう。補修やら特別クラスやら反省室やらで特異な雰囲気は出てるものの、その本質は「こんな学校来るんじゃなかった」ていうよくあるアレと同じだ。
ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 其の参 雑感 - アニメ雑感記
どうしても今描かれてる内容では、鷹野の "絶対" に匹敵するようには見えない。空の家での経験や、「東京」から受けた仕打ちに比べると、"スパルタ校で勉強に苦労している" だけだもんなぁ。
ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 其の参 雑感 - アニメ雑感記
相も変わらずお勉強いやいやループ。記憶引き継いでるのに何で落ちこぼれるんだ……とか、ある意味 "引き継ぎがないからポカしちゃう" 梨花より今の所たちが悪い。というかルチーアで頑張るという方向性にはならないんだ……とか(まぁそもそも受験した理由が梨花による受動的なモノだからさもありなんだが)。
それと未だ(猫騙しまでの)『業』ループが始まったようには思えない。普通に祭囃しっぽいのを経ての中学~高校みたいだったし(鷹野が改心していない)。てことはあのループに突入する為の仕掛けが、少なくともあと一つ以上はあるわけだ。それが沙都子の行動によるものなのか、フェザリーヌ(仮)の影響なのか、はたまた全く別の要因なのかはわからないけど。
相変わらず、反射・反転の演出が鋭く光る本作。
今回はそれに加えてカレンダーにも触れてきた。毎日めくるのは沙都子の役割とのことなので、今までの梨花宅カレンダーが映った日は沙都子が何かしていたことの裏付けだったりするんだろうか。
梨花ちゃんも相変わらずの梨花ちゃんだ。100 年間で成長したのかどうか全くわからない彼女であるが、今回も中々に酷い。彼女が脱雛見沢を夢見るのは容易に想像出来るし納得もいくけど、幾ら何でも "沙都子と一緒" にこだわり過ぎでは?と思ってしまう。一緒に来て欲しいとお願いする立場なのに、なんか一緒に来ることが規定事項でそれに反するのはダメみたいな話し方するし……(まぁ何も告げずに雛見沢を出ていったら、それはそれで沙都子は発狂するだろうけど)。
この 不変 vs 挑戦 というのは、基本的に不変を望む側に考え直すことが求められ、最後には未来へ歩む覚悟を決める、みたいな展開になりがちだ。
ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 其の壱 雑感 - アニメ雑感記
以前も書いたが、この手のお話は基本的に不変(≒ 停滞)から脱却する方向に改心することで、事態が収束するというのがお決まりだ。郷壊しでの描写に沿うなら、沙都子も変化を受け入れる必要が出てくるということになる。それが例えばルチーアに適応することなのか、梨花から離れて雛見沢で暮らしていくことなのか、或いは雛見沢でもルチーアでもない場所(興宮とか)で生活することになるのか はわからないけども。現状はそういうありきたりな着地点が見え透いてるだけに、逆にもう二回・三回くらい話を捻ってきそうではある。
訳のわからん奴に訳のわからんことを言われて、気付けばループに巻き込まれていた今回の沙都子。
その、ループ初心者とも言うべき彼女が、2 周目にして即自決からのループ再開を試したのには、驚きと少々の違和感を感じた。そういう自分の命を使ったアレコレというのは賽殺しで否定されたハズの魔女概念であり、それを行えるということは沙都子の精神構造は既に魔女レベルになっててもおかしくないということである。勉強イヤイヤだけでそこまで至れたのなら、それはそれで一つの狂気っぽいので、貫き通すような脚本でも面白そうではあるが。
それと、無限コンテニューはどうしても "絶対" というよりは "奇跡" や "無限" の得意技の印象が強いんだよなぁ。勿論、「大魔女ラムダデルタ卿には全く不可能」ってわけじゃないだろうし、そもそも現時点の沙都子はフェザリーヌ(仮)から力を与えられただけで、"絶対" サイドの駒ってわけじゃないっぽいので、気にしすぎなのかもしれないが。
ということで郷壊し編 其の四についてでした。
ゴリゴリ答え合わせをしていってるんだけど、まだまだ予想の範囲内ということもあって、わざわざブログに書くような内容が少ないってのが本音(アウアウ(仮)も OP で匂わせていたし、予想外という程ではなかった)。
反転・鷹野の改心・鬼狩柳桜・御神体の顔の割れ目・フェザリーヌ(仮)の正体等々。
まだまだ明かされてない謎は多いので、答え合わせ自体は楽しく拝見できてるんですが。
記憶に関連してもう一つ気になるのは、沙都子のループの仕様だ。梨花のループとどの程度同期してるのか。或いはループの主導権はどちらにあるのか。梨花の台詞からループ内での出来事は沙都子サイド主導で進められてるのは間違いなさそうだが、梨花が沙都子より先に死んだ場合、沙都子はすぐに次のカケラに移るのか、それともそのカケラで自身が死ぬまではそこに留まるのか。綿騙し編を観る限りだと、沙都子も次のカケラに渡るには死ぬことが必要っぽいが(便槽以降も沙都子が行動していたと思われる為)。
ひぐらしのなく頃に業 猫騙し編 其の四 雑感 - アニメ雑感記
梨花と沙都子の二重ループ構造がどう処理されてるのかというのも相変わらず気になります。
この辺りの最高に趣味の悪い繋ぎ方、最高に好きです。