ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 其の弐 雑感
順調に "沙都子壊し" が進んでいってる郷壊し編。
ただ竜騎士先生がそんな単純な言葉遊びだけでサブタイをつけるとは思えないので、
やはり何だかんだで 郷 = 雛見沢? をぶっ壊す内容に繋がっていくんだろうと思う。
旧作チャートが使えなかったり、世界が反転してたり、
『業』ループ内のアレコレを "壊された後" と解釈すれば、割と納得できるし。
ぶっちゃけ、今週は考察ポイントがほとんどありませんでした。
面白かったんだけど、俯瞰して観ればたんに時系列を進めていっただけだったし。
ということで、考察というより感想に重きを於いた記事になります。
前回に引き続き、祭囃し後の時系列を進めていくという内容。
ぶっちゃけ、祭囃し以降に手を付けるなら、ここら辺を(多少強引にでもいいので)整理して欲しい気はするんだけど……現時点で既に一年後へ飛んでることを考えると、望みは薄そう。
ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 其の壱 雑感 - アニメ雑感記
ただ、今回で一気に高一夏まで進んだ為、 賽殺し編らへんを触ることはもうなさそうである。少し残念。
中身をざっくり書くと、
沙都子の説得 → 受験勉強開始 → 受験 → 合格 → 高校生活
とまぁ、こんな感じ。改めて観ても、めっちゃ時系列進んでいる。
ちなみに聖ルチ関係者を中心に時系列をまとめた表がこちら。
梨花達が受験勉強をしてる間に六軒島は爆発し、入学した年から縁寿と絵羽の共同生活が始まってる。
(まぁ聖ルチに小等部があって、縁寿はそこから通っていたとかなればちょっと話はズレるけど。)
聖ルチーア学園
『ひぐらし』『うみねこ』ファンには悪名高いクソ学校として有名な、聖ルチーア。その内部が現壊し編や Ep4 ぶりに克明に描かれた。ちょっと感動。
(縁寿はともかく)詩音の名前はもう少し語られるかと思ったが、実際は圭一がちょろっと口にしただけ。ダイジェスト受験勉強中にでもちらっと映ることを期待していたがそれもなかったのは残念。2 人の進学を止めようと説得するも、結局梨花の思いに折れてしまう…… みたいなのはちょっと観たかった。
光と闇があるというのは、『なく頃に』シリーズで今まで描かれてきた聖ルチ像と一致する。寧ろ詩音・縁寿と問題児側の描写の方が多かっただけに、梨花の属する聖ルチの "良い側面" が描かれたのは新鮮だった。……しかし学校側も良くまた "雛見沢" の人間を受け入れようと思ったな。つい数年前に脱走を成功させた超問題児がいたばかりなのに……。
聖ルチの闇描写も、相変わらず元気に描かれる。とはいえ、縁寿の学園生活に比べると、単なる補修漬けってだけなので随分マシに思える(思えるというか実際マシだろう)。ただ、今後の学園生活でああいう風に変化していくっていう可能性も、普通にあるだろうなとは思う。……北条沙都子、梨花は元より、詩音や縁寿と比べてもこういう立ち回り苦手そうな印象あるもんなぁ。実際に、現時点で梨花から取り残されてる感じだし。
"絶対" の意思
沙都子が聖ルチ合格を果たしたことで、OP のショートカットの少女は沙都子であることがほぼ確定。
そして最後の不穏な描写と共に、沙都子の黒幕ゲージというか惨劇ポイントが着々と溜まってるのを感じる。
が、正直これを以てして「ラムダの駒になった」とは、個人的には思えない。
確かに "ベルン ≒ 梨花 を独り占めしたい" と解釈すればそれっぽく聞こえるが、それ以上にラムダの駒をやる上で大切なのは、"意思の強さ" だと思うからだ。そもそも、旧作鷹野は別に梨花ちゃんとずっと一緒にいたかったわけじゃないし。鷹野の代わりに "絶対" 側の駒となるなら、鷹野と同等の "意思の強さ" が必要になるのではないだろうか。
そう考えると、現時点での沙都子のソレが "絶対" に達しているとは、到底思えない。勉強やお茶会などすぐ飽きるだろうと高をくくったり、大切な場面で梨花や "場" に流されてしまったりした結果が、今の沙都子の状況を作り出したのは明白だ。この辺を踏まえると、寧ろ "奇跡" 側の駒に近い印象さえある。少なくとも、今の沙都子の思いが鷹野やベアトリーチェのソレと同程度の強さを誇るとは思えない。或いは、単独で鷹野の意思を打ち破った詩音の恋心(という名の狂気)にも及ばないだろう。
ってか "絶対" の話を置いとくとしても、まだまだ『業』ループへの繋がりが見えないってのが率直な感想だ。本当に「梨花に放置されて寂しかった」だけで、あそこまでの惨劇を起こしたのか……とは思いにくい。
やはり、ここからもう二・三回話が転がっていくんだろう。沙都子の心を壊す決定的な出来事が起こるのか、或いは真の黒幕が何かを囁くのか。
その他
考察すべき点は少なかったけども、その分(?)観てて面白い画面が沢山あったのが今回。
その一部を以下に列挙します。
先生っぽいことをしている知恵先生。かなり珍しい。
進学校設定が活きた圭一。もっと受験に一家言ある所を観たかったというのが本音。
ついでに途中のレナの服が可愛かった。
梨花ちゃんが紅茶を飲んでると某ゲロカス卿を思い出す。なお、梅干しはない模様。
最後の最後でしっかりひぐらしが鳴いていた。惨劇の前触れ感があって好き。
ということで、郷壊し編 其の弐の感想でした。
やっぱ聖ルチはろくな所じゃねーや。