ひぐらしのなく頃に業 鬼騙し編 雑感

下書きにちょろちょろ書いてたり資料確認したりしてたら綿騙し開始 & 漫画版三話配信というね。
特に漫画版はちょいちょい情報が追加されてるのでチェックしておきましょう。

web-ace.jp

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

というわけで。
ブログタイトルから『アイカツ!シリーズ』という冠を外しました。
まぁその方が使い勝手がいいからね、仕方ないね。

『プラネット!』の感想も今の所は書く予定なのですが、如何せん放送まで暇だし……。
それと普通に『ひぐらし業』の感想 & 考察を書きたかったというのもあります。
Twitter に書こうとも思ったんですが、こっちの方が圧倒的に後から読み返しやすいですし……。

ただ『アイカツ!シリーズ』とは違ってそんなに真面目に書く予定はありません。
真面目に推理してもどうせ外れるだろうし(特にこの段階だと)。
表題にある通り、感想と考察と情報整理をごちゃまぜにした雑感です。
それっぽい説・面白い説は Twitter なりブログなり探せばゴロゴロあるし、今更新説を捻り出した所でね。
なので鬼隠しとの比較や考察ポイントの整理とかしつつ、思いついた事を書いていくスタイルで行こうかと。

 

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©2011竜騎士07/雛見沢御三家

ちなみにどうでもいいことですが、個人的にひぐらしシリーズで一番好きなお話は『煌』の夢現し編です。

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©2011竜騎士07/雛見沢御三家

ひぐらしも、もうあまり鳴かなくなったね」なんかは本当に最高のセリフだと今でも思う。
内容も『ひぐらし』というコンテンツを締めるに当たってこれ以上ないテーマだったと思うし。



そしたらまさかの完全新作っていうね。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

「また繰り返せって言うの!?ねぇ、100 年では足りなかった!?」
本当にね。

 

 

 

 

鬼隠しと鬼騙しの比較

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とりあえず、鬼騙しを考察する上で一番のとっかかりになりそうな、鬼隠しとの比較から。
両者を比較して似てるけど違う要素(内容・日時のズレ etc)を青で、片方にしかない要素は赤にしました。
ちなみに鬼隠しの方は旧作アニメ準拠。ドアガチャの日を揃えた方がわかりやすそうだった為。
原作や漫画の場合は 6/23 がメモを書くだけの日になっており、それ以降の内容が一日ずれてます。
ただし 6/14 の [ ] で閉じた内容だけは原作のものです。これについては後述します。

 

以下その中でも特に気になった点に関して。

・ジジ抜き→宝探し への変更
6/13 にやるゲームの内容の変更。そもそも鬼隠しではこの日に入部してたのに対し、鬼騙しでは既に入部済み。ただ会話の内容からジジ抜きも経験してるようで、恐らく 6/10 以前に入部試験としてやっていたのだと思われる。些細な変更に見えるかもしれないが、こと『ひぐらし』に関して「最初にやるゲームがジジ抜き」というのはとても大きな意味を持つので、それを変えてきたのはやはり何かしらの意図があるのではないかと思ってしまう。
ゲーム的な違いでいえば、ジジ抜きは負け(ひぐらし的には "罪")を押し付け合うゲームなのに対し、宝探しは勝ちを求めるゲームという違いがある。ひぐらし世界に於ける勝ちってなんだろうか。何にせよそれを皆で競って追い求める、としたら何だか不穏に聞こえるが……。
もう一つ、『ひぐらし』で宝探しといえばレナのアレも思い出されるけれど、まさかそれ(= 鬼隠しと違ってレナがガチで発症してること)を暗示するためだけにジジ抜きから変えた、っていうならちょっとつまんないなぁ とも思う。
或いは宝探しに於ける宝を「業」とした場合、ジジ抜き(敗北の押し付け合い)に近くなる感じもする。更に 業 = 人の世の罪(羽入談) ていう解釈を取るなら祭囃しや賽殺しとも繋がってきそうではある。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

宝探しの勝者が沙都子ってのも気になる点。続いて梨花が "勝負の外で" 一矢報いてるのも結構示唆的。

 

・レナ周辺の描写、6/14 日に雷雲の 1 カット
まずは綿流しまでに挟まれる「ボーッとしたレナ」の描写。明確に体調不良を訴えてるのは 6/13 だけだが、それ以外にも虚ろに遠くを観ている姿が繰り返し描かれてるのを観ると、前駆症状の疑いが強まる。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

そして 6/14 の雷雲。罪滅し編でレナが凶行に及んだ日だということを考えるとこの上ない不穏な描写。ちなみに原作鬼隠し編ではケンタくんの救出がなされ、旧作アニメではこの日自体がカットされている。同じ鬼騙し編の中でも何もない日は 11・18 日のように(カレンダーすら映らず)丸々カットされてる所を観ても、「何かあった」と考えるほうが自然ぽい。その後に「がんばり物語」発言が控えてることからしても。

 

・「オヤシロさまの祟り」や「鬼隠し」、「レナの過去」について圭一が知る状況の違い
「オヤシロさまの祟り」について
鬼隠し編 …… 6/19 (綿流しの日) の夜に鷹野富竹コンビから聞く
鬼騙し編 …… 6/20 の昼に車の中で大石から聞く

「鬼隠し」について
鬼隠し編 …… 6/21 の夜に電話で大石から聞く(→レナに聞かれていたと疑心暗鬼に)
鬼騙し編 …… 6/21 の夜にエンジェルモートで大石から聞く

「レナの過去」について
鬼隠し編 …… 6/22 の昼にエンジェルモートで大石から聞く
鬼騙し編 …… 6/22 の夜に電話で大石から聞く(→レナに聞かれていたと疑心暗鬼に)

というか 6/22(「嘘だッ!」と電話) と 6/23(エンジェルモート) のイベントが凡そ入れ替わっているとも言える(ただしシチュエーションが変わってるだけで会話の内容は同じ)。

 

・鷹野と富竹の行方
旧作に於いて富竹は喉を掻き毟った変死体、鷹野は焼死体(鬼隠し編のみ行方不明)であったが、鬼騙し編では両者共に行方不明という違い。それも富竹の自転車・鷹野の車を残した状態というおまけ付き。
富竹の変死体発見は症状を悪化させるトリガーの一つ(時報)なので、それがないだけでも結構大きな影響がある(結局今回も惨劇はあったけど)。加えて旧作では鷹野は自分の車に富竹の自転車を載せて消えていたので、車と自転車がそのままというのは、素直に受け取れば鷹野のその行動がなかったということになる。
「祟り」と「鬼隠し」になぞらえると、行方不明者が 2 人出たということは他にも 2 人の死者が出ることを予感させるものでもある。つまり最低でも 4 人がいなくなることが保証されてしまう(ただし鷹野を含む)。
終盤の前原家でのシーンでレナは「圭一くんを殺して私は鬼隠しで消える」と言っているので、彼女の頭の中ではこれで祟りのセットが完成となるはず。しかし、レナは富竹鷹野の失踪も知ってるはず(6/21 の魅音との会話より)。なので結局は死体が 2 人分足りなくなるのだが、これがリナと鉄平なのか、梨花と沙都子なのか。古手家での惨劇が前原家のものと無関係であるとした場合(後述)、リナと鉄平を既にどちらも手にかけてると考えるのが自然に思える。
一応合計が偶数なので、リナ鉄平梨花沙都子のうち 3 人を殺し、1 人を "鬼隠し" するという荒業もあるけど、そしたら目明し顔負けのレナ無双になっちゃうな……。

 

・診療所の改装
鬼隠し時点では診療所と入江はそこまで目立たないので、鬼騙し単体ではそこまで話に影響はなさそうにも見える。が、上述の鷹野・富竹の行方不明と合わせるとかなり不穏な空気が出てしまう。単に鷹野が従来とは異なった行動をとっただけならまだしも、仮に第三者によってガチ行方不明にさせられてたり、或いは梨花ちゃんが何らかの行動を取った結果でこうなったのであれば、その余波で入江機関の一時凍結 or 解体が為されたのであろうという推測が成り立つ。現状、ネット上で最も見かける梨花 & 沙都子死亡の仮説がコレ。即ち、入江 → 梨花の C120 ルートがなくなったことで沙都子発症、そのまま両者死亡という流れだ(沙都子が梨花を殺した後自殺 or 梨花が自殺した後沙都子も自殺。梨花が沙都子を殺すのは考えにくい)。
 

 

その他に、編全体を通して個人的に感じた違い。

・大石がどことなく優しい
どことなく言葉に棘がないというか、疑心暗鬼を促す物言いをしていない。オヤシロさまの使いは卒業か?
特にその違いが顕著に出てるのがエンジェルモートでの一言。
「前原さん、危ないのはあなたなんですよ」と
「前原さんを心配させたくなかった、或いは怖がらせたくなかった」とじゃあ流石に雲泥の差がある。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

まぁ直後のこれは少し旧作っぽかったけど。

 

・園崎家、魅音の影が薄い
園崎家に執着する大石が柔らかくなったことで、相対的に園崎家の影が薄くなっている。また、鬼隠し編ではレナだけでなく魅音も不穏な雰囲気をまとっていたが、鬼騙し編では 6/13 の「なかった」以外は特にそれっぽい描かれ方をしていない。というか、おはぎや素振りといったイベントを回避している為、不穏になる要素が丸っきりなくなっている。
レナの過去について知る流れにも、鬼隠しに比べると少し不自然に感じる。鬼隠しでは「過去の祟りと部活メンバーには関係性がある → 村外から引っ越してきたレナは無関係のはず → 実は……」という流れが存在していた。しかし、鬼騙しにその流れはなく「圭一の話を聞いた大石が調べた」というだけであり、また普通に考えればそれを圭一に聞かせる積極的な理由もないはずだ(鬼隠しの大石は「次は圭一が危ない」と考えていた為彼に教えたが、鬼騙しでは少なくとも圭一の前ではレナ魅音をフォローしている立場のはず)。寧ろ今までの大石であれば園崎家の怖さ・怪しさを語るほうが個人的には自然に思える。それをしなかったということは、やはり別件(リナ殺害?)でレナ個人について張っていたと考えるべきか。
園崎家はルール Z(後述) に大きく関わる(というかそのもの)ので、鬼隠し編に相当するお話で魅音の影が薄かったのはとても気になった。綿流し編に相当するであろう次編ではその本領の一端が垣間見えるはずなので、楽しみである。

 

・悟史の影が薄い、というか名前が一切出てきていない
旧作ひぐらし出題編の演出の一つの特徴として、圭一と悟史を重ね合わせ、悟史が何者なのか・彼が何をしたのか・レナや魅音は何を知っているのか という謎をばら撒いて、圭一(とプレイヤー・視聴者・読者)を疑心暗鬼に陥れる という物があった。鬼隠し編に於いては、ロッカーやバットに名前を見つける圭一・バットに反応する沙都子・素振りに怯える魅音やレナ・「転校」について白を切ってる(ように見える)レナ といったものがそれにあたる。しかし、鬼騙し編では悟史の名前が一切出てこない為に、これらのイベントが起きていない。

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©2006竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会・創通

鬼隠し編に比べると「悟史とは」という謎が丸々一つ減った感じだが、裏返せば「悟史の名前が出てこないのはなぜか」というメタ謎が増えたとも言える。これに関しても園崎家同様、綿流し・祟殺し編相当のお話で楽しみなポイントである(悟史関連の描写がどんどん強まる為)。

 

 

 

考察できそうな点

とりあえず鬼曝し編を経て、考える余地がある(と個人的に感じた)所を列挙。

・ルール XYZ は健在か
ルール X …… 部活メンバーの発症による惨劇
ルール Y …… 雛見沢大災害
ルール Z …… 園崎ブラフ
各ルールのきちんとした文言が知りたい方はググってもらうとして、その内容はざっくりこんな感じ。
ひぐらし関係の考察の始点であるし、解決編に於ける梨花ちゃんの勝利目標でもあった。
新 OP 歌詞の「失ったロジック」を深読みすれば、ここに何かしらの仕掛けがあってもおかしくない。
ルール X (雛見沢症候群)に関しては現状疑うに足る描写がないのでこれまで通りとして保留。
ルール Z (園崎ブラフ)はちょっと微妙なライン。先述の通り、園崎家の影が薄いのが気になる。
ルール Y (雛見沢大災害)は現状最も疑わしい。富竹鷹野コンビの扱われ方の変更、診療所改装とそれに伴う入江未登場、OP のアウアウっぽい影 etc... 黒幕が変わってそうな印象は随所から受ける(ていうか物語構造自体が変わってそう)。

 

・ループ関係(ループの原因、残り香にそれだけの力があったのか、賽殺しでの決意はどうなった)
ひぐらし世界の根幹を成すループ(ひぐらし的表現では "カケラ紡ぎ")、それにまつわるあれこれの疑問。
(従来通りなら)梨花が何かしらの理由で死んだからループしたはずだが、死因は何なのか(自殺?他殺?)。
この世界のループは羽入の力に依るもののはずなのに、残り香となっても彼女にその力は残っていたのか。

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©2009竜騎士07/雛見沢御三家

そもそも賽殺し編梨花と羽入は「やり直し」に別れを告げたはずだった。梨花は人の領分に収まり、羽入もそれを受け入れるという決断をした。にもかかわらず再びループが起きたのはどういうことなのか。羽入の意図なのか、別の存在がいるのか。なお漫画版の描写では羽入自身にもループが起きた理由はわからない模様。
→ アウアウによる、ゲロカス卿爆誕物語?だとしたらとても観たいけど、とても観たくない……。

また、川口監督と竜ちゃんのインタビューによると、カケラ世界の梨花は高校生であり、沙都子が鍵を握ってるっぽいとのこと(高校生梨花に最も近いのは高校生沙都子のはず →沙都子に殺された or 沙都子が殺されたのに巻き込まれた?)。

 

・羽入は残り香らしいが、ゲーム盤の中に駒としての羽入はいるのかどうか
羽入がいない場合
→ ジジ抜きなら羽入なしでクリアするのは無理なはず。他にも誰かが抜けてるか、新しい誰かが入ってるか。
羽入がいる場合
→ 特になし。というかレナが茨城での発症 & 枕元イベントを経験してるので、駒としての羽入はいそう。

梨花ちゃんの裏での動き

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

本編内で描かれた、(鬼隠しにはない)鬼騙し特有の梨花ちゃんの動きは、最初のゴミ山での宝探しを観ていたのと、富竹へのなでなで、圭一へのメンタルフォローの 3 つだけだが、仮に本気で惨劇回避したいのであればこれだけじゃ全く足りないのは明白である。というか旧作ルールではいくら X を回避した所で最後は Y に立ち向かわなければならない以上、綿流しまでにどれだけ仲間(部活 赤坂 入江 富竹 大石 園崎家)を集められるかが鍵のはずなのに(そして梨花ちゃんはそれを理解してるはずなのに)、部活メンバーへ積極的に介入してる様子はなかった。入江・富竹・大石には裏で接触していたのかもしれないが、大石以外は旧作との比較が出来る程の描写量がなかった為不明。入江が本格的に関わってくるはずの、祟殺しに対応するお話(祟騙し?)待ちか。

 

・両手が塞がっていたレナがピンポン、ドンドン、ガチャガチャ出来た理由
→ 圭一の幻覚幻聴(精神を落ち着かせることに成功しただけであって、発症してたことには変わりない為)
or 死体解体セットは弁当よりもスカスカで普通に軽かった為、片手で持てた
or 普通に地面に置いていた(チェーンや鍵の音がしたら拾って下がるだけでよい)
或いはこれらが組み合わさった結果(レナは片手で持って数回やっただけ・執拗に聞こえたのは圭一の幻聴)。

 

・レナは本当に発症していたのか否か
ルール X が変わってるという仮説の下ではこういう考察が成り立つ(がんばり物語ブラフ説)。が、X が従来通りだとするならばレナは発症していたと観るほうが妥当。『ひぐらし』に於いて探偵役の視点は信用できたものじゃないが、客観的な描写は比較的真実であることが多い(『うみねこ』の真逆)。その為、圭一に見えない角度で鉈を振り上げてたり、圭一に見えない場所で解体セットを並べたりしてたのは真実である確率が高い。そうするとレナは発症していたと考えるべきだろう(ルール X がそのままの場合)。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

いつから発症してたかに関しては、罪滅しが裏で進行していたとするなら、13 日以前と考えるべきか。ひょっとしたら「嫌な事件だったね……」から「知らない」までの展開がトリガーとなり、解体殺人を思いついたという可能性もある。

 

・圭一は発症していたのか否か
鬼隠しをブラフに使って、そこをひっくり返しての鬼騙しなのであれば、圭一は最後までまともだったと考えるべきではある。が、どうみてもドアガチャ前は疑心暗鬼にかかってるし、最後のレナ戦に於いてもあれだけ滅多刺しにされて死んでないのは、途中から幻覚を視ていると解釈した方がしっくりくる。その場合は、既に多くの人が掲げている「レナは頭を打った時点で死んでおり、それ以降は圭一の幻覚」という仮説が一番しっくり来るだろうか。ただ、それだと 2 日以上の入院というのが大袈裟に思えなくもない。精神的なものなのか、一回くらいは本当に刺されてたのか、或いは本当に火事場の馬鹿力で凌いでいたのか、あの後第三者がなにかやったのか。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

ちなみに漫画版 3 話だと、圭一のモノローグ的に本気で火事場の馬鹿力で耐えたっぽくも見える。ストレスの原因(この場合はレナ)を取り除いた直後は症状がある程度治まっているという事を考えると、レナ戦を終えた後の圭一が泣いているシーンは例え発症してたとしても真実である可能性が高い(アニメ漫画共に)。

 

・レナの弱体化
竜宮さん、ナーフ受けすぎじゃありません?詩音より格上のはずなのに、刃物装備で素手の圭一に遅れを取るなんて。というか殺すにしてもレナにしては計画性がなさすぎるというか。圭一と大石の電話を聞いた後に決意したとしても、約一日は時間があったのに。初撃でゴルフクラブを弾いて、二撃目で顔を狙ってるのは流石としても、マウントとった後に仕留め損なうのは……。最初観た時は幻覚絡みだと思ったけど、漫画版を読む限りだとまともにやりあってるぽいし。幻覚絡みでの敢えての演出だといいんですが、「漫画版みたいなことをやろうとしたらギャグ戦闘になった」というなら、少しガッカリだったポイントです。真相が気になる所。

 

梨花、沙都子の死亡の真相

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

「同じ包丁」→「圭一を刺した物と梨花沙都子を刺した物が同じ」という解釈と「梨花と沙都子を刺した物が同じ」という 2 通りの解釈が成り立つ。アニメ・漫画共に判別はしにくい。よってレナ犯行説(古手家→前原家)・圭一犯行説(前原家→古手家)・第三者説・沙都子発症説全て否定しにくい。ただまぁ、「一つの連続した事件と思いきや、二つの独立した事件(ルール X・Y)だった」というのは『ひぐらし』ミステリーの一つの特徴でもあるので、前原家での惨劇と古手家のそれは無関係であると考えたほうが(ひぐらし的には)自然にも思える。……それをミスリードにして、ってされるともう手に負えないが。
なお、漫画版の梨花のセリフから、少なくとも梨花目線では自殺の線はなさそうである(ゲロカス化を辿るならこの時点で壊れていて、梨花目線も信用できない可能性あり?)。
加えて梨花ちゃんが腸流しされてない所を見ると、鷹野の犯行でもなさそう。

 

・雛見沢大災害は起きたのか否か
ルール Y そのものと言っていい大災害が起きたかどうかというのは、とても重要。腸流しはされていないとはいえ、48 時間以内に鷹野 or 山狗が梨花の死体を見つけた場合、作戦を強行する可能性はありうる。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

そこで鍵になってくるのが、病院での圭一の目覚め。両親・大石・魅音のそれぞれと会う際には暗転が挟まる為に正確な時間経過はわかりにくいが、両親 → コルセット + 点滴・大石 → コルセットのみ・魅音 → コルセットも点滴もなし という所を踏まえると、それぞれ別日と見るべきか(漫画版では両親と大石はカット)。あとは魅音との会話を踏まえても 2 日以上は経っていそう。にもかかわらず魅音が生きてるとなると、滅菌作戦が行われた可能性は低い。また、魅音が偶然興宮にいて作戦を逃れていただけだったとしても、「レナだけじゃなくて……」の流れで梨花沙都子だけでなく村全体のことを話さないのは不自然なので、やはり作戦は実行してなさそう。となると益々鷹野の生存が怪しく思えてくる。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

まぁ最後の「魅音」は実は詩音であり、村のことを伏せたのは圭一のことを思ってのこと という説も成り立ちはするが。その場合、あの病院は診療所ではなく興宮のどこかの病院と見るべきだろうか。

 

・「魅音」は実は詩音説
先の仮説から派生して、鬼騙しに於ける「魅音」が実は全て詩音であったという仮説。
この説は更に、綿流し・目明かし編の様に現魅音と現詩音が入れ替わってるという説と、そもそも幼少期の入れ替わりがなかった(真魅音が「魅音」のまま暮らせてる)という説に分けられる。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

根拠としてよく挙げられるのは、鬼騙し魅音が全体的に空気を読めている所(綿流しの日に圭レナの援護)や、沙都子に構ってる所(同 綿流しの日に)、最後の病院でそれなりに落ち着いてるように見える所等。とはいえ、園崎家も悟史も存在感の薄いこのお話だけでは、これ以上この説を掘り下げるのは難しく思えるので保留。
このトリックに関しては、やはり次編こそ本領が発揮されるところだろう。

 

・OP 関係で気になる点の羅列
竜ちゃんや川口監督曰く、OP は歌詞・映像共にかなり大切らしいので。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

OP のシルエットはアウアウか羽入か
  → その少し前に、明らかに羽入とわかる後ろ姿があることを考えるとアウアウっぽい。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

OP にいるのは沙都子か田無美代子か
  → 判別不能。聖ルチーアの制服っぽいから沙都子?

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

OP の洋館はどこか
  → 候補として挙がってるのは、聖ルチーア・空の家(美代子の孤児院)・六軒島の礼拝堂 辺り。

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©2007竜騎士07/雛見沢御三家

ただ、空の家に関しては旧アニメを見る限りでは違いそうな気がする。勿論ビジュアルを一新したという可能性も無きにしもあらずではあるが。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

OP の左右反転欠損なしオヤシロ御神体が指す意味は何か
  欠損なし → 『ひぐらし』的には沙都子が壊してない。メタ的にはアウアウが完全体?
  左右反転 → 鬼隠しと鬼騙しに於ける圭一とレナの様に、役割が反転してる?

OP の主語、あの子、キミが指す人物の候補
  → 梨花、沙都子、羽入、鷹野 辺りが無難か。"喜び" や "涙" を感じるのであれば、梨花と羽入が一番適当な気はするが、ここまで沙都子周りが不穏だと梨花と沙都子とも取れる。

「戻りたい場所 明確な景色」「あの子が欲しいとあざ笑った」
 → 「場所」「景色」が欲しいとあの子が笑った or 「あの子」が欲しいとあざ笑った
「あの子」が誰を指すかによって変わってくる。
"フェザリーヌが「あの子( = 梨花)」が欲しいとあざ笑った" という意味ならめっちゃ怖い。

 

 

ゲロカス卿爆誕物語説

まだたった一つの編が終わっただけなのにまともに考察なんて出来るわけないんですが、それを踏まえた上で現時点でそれっぽいのがコレ。

賽殺し編で決別しなかった世界(朝起きて羽入がいない世界)
→ 何らかの拍子でアウアウがゲーム設定を思い出す。
→ プレイヤーはカケラ世界梨花(駒梨花) or ラムダ(駒沙都子)で再走開始?
→ 祭囃しチャート通じず
梨花ちゃま壊れてゲロカス化
→ 『うみねこのなく頃に』新作発表!

…… 流石にありませんかね?
ただまぁ、『ひぐらし』で(大人梨花以外の)魔女達をガッツリ絡ませるのはあんましイメージに合わない気もするんだよなぁ。『ひぐらし』にはメタ世界(カケラ世界)まではあっても、メタメタ世界(アウアウ)は関係ないというか、あったとしてもあくまで考察の補助線に留まる印象なので。かと言って梨花ちゃま壊れたエンドで終わられても「えぇ……」となってしまうし。まぁ、そもそもの前提(賽殺し分岐)からして妄想の域を出ない説なんですけどね。

 

ゲーム盤の中に話を移すと、やはり沙都子と鷹野の動向が気になる。前原家と古手家での出来事がそれぞれ独立したものであるなら、かつわざわざ魅音に「第三者の犯行」と言わせたのを踏まえるなら、古手家の惨劇もどちらかが引き起こしたと見るべきか。そうなると 鷹野失踪 → 入江機関解体 or 凍結 → 沙都子発症 のルートが最も自然に思える。となると結局鷹野に行き着いてしまいますね。せめて入江・富竹の動向だけでもわかればいいんだが。

 

 

 

ということで只々書き連ねただけのエントリーでした。
まさか令和になって脳がひぐらしモードになるとは思わなかったですね……。