ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 其の参 雑感

ある程度予想されてたとはいえ、いざぶっ込まれると動揺してしまう、そんな郷壊し編。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

アニメ『うみねこ』は Ep4 までだったので、初めてアニメ化されたことになる彼女。
とはいえ、素直に受け取っていいかどうかわからず、色々考えることが多そうです。

 

ていうかこの衝撃が大きすぎて、それ以外の内容を考える余裕がなくなったんだよな……。

 

 

 

フェザリーヌ or 古手桜花

というわけでいきなり本題。結局最後に出てきたあいつは誰なのか?というお話。
現在最も主流の説は、フェザリーヌか古手桜花の 2 人のどちらか。
どちらにしろ、これまでの流れ(※)を考えると真の黒幕(or 原因)である可能性が極めて高い。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

梨花とのすれ違い
→ 「もう一度やり直させて!あの時に戻して!」
→ 部活メンバー再集結、楽しい時間
→ 雛見沢散策で目にした、所々変わってしまった雛見沢
→ 「久しぶりであるな、人の子よ」

 

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フェザリーヌとも古手桜花とも断言できないのは、細かな部分が今までと違う為。
以下にざっと列挙。

・声 ……
    こいつ:日高のり子さん
    古手桜花:田村ゆかりさん
    フェザリーヌ:根谷美智子さん
・角 ……
    フェザリーヌのモノに似ているが色が違う?(フェザ:白、こいつ:ピンク混じり?)
    桜花に角はない
・服 ……
    桜花(というか古手家)の巫女服
   『うみねこ』での フェザリーヌの衣装とは当然異なるが、肩の布とその布についてる勲章は同じモノ

もう一人怪しい存在としては、ハイ=リューン・イェアソムール・ジェダもいるが、こちらは羽入がそのまんまデカくなったような容姿なので、(とんでもレベルで設定がひっくり返されない限りは)違うと断言できる。

また、古手桜花にも古手梨花と瓜二つという設定があるのだが、……こちらはどちらとも言い切れないって感じだろうか。フェザリーヌは黒髪なのに対し、今回のこいつは紫がかっており、「梨花ちゃんに似ている」といっても通るレベルだと思う(胸の大きさ以外)。

 

フェザリーヌと羽入とハイリューン(に対する個人的解釈)

※ あくまで個人的解釈です。推理とか考察とかじゃなく、妄想に近いです。

言祝し編の設定を採用するなら、ハイリューン = 羽入 は確定事項。
一方で、「フェザリーヌの記憶装置が破損した結果が羽入」というのはあくまで隠し設定である。
また、『うみねこ』の魔女達は、ゲーム盤に介入する際には駒を用意しなければならない。ベアトリーチェや戦人の様に、元からそのゲーム盤の世界に存在していた人物であれば、盤内の自分を通してゲームに関与する事ができるが、ベルン・ラムダの様な部外者の場合は別途駒を用意しなければならない(縁寿・ヱリカ 等)。

この辺を踏まえての、あくまでフェザリーヌと羽入(ハイリューン)は別存在なのではないかという解釈。
フェザリーヌが雛見沢(鬼ヶ淵)のゲーム盤をプレイする or 創作する際に用いる駒の一つが羽入(ハイリューン)というだけであって、フェザリーヌと羽入は同一の存在ではないのだと思う。

つまり何が言いたいかと言うと、
雛見沢ゲーム盤で遊んでいるフェザリーヌ
→ なんかの拍子に角が壊れる
→ 記憶の一部がバクってゲームを楽しめなくなる
GM 放棄
→ 旧作『ひぐらし』本編へ
という解釈。
ただし、これは『業』以前の解釈なので、時系列は入れ替わる可能性があるけど(特に角が壊れた時期)。

仮に今回のこいつがフェザリーヌだった場合、いよいよもって梨花のゲロカスルートが現実味を帯びてくる。
(仮定に仮定を重ねるのは賢くないが)仮にゲロカスルートだった場合、旧作『ひぐらし』はフェザリーヌが壊れていない正当なゲーム or ゲーム盤でも何でも無いただの歴史であり、旧作から『業』の間にフェザリーヌが GM を放棄したと考えるべきか。結果、梨花ちゃんがぶっ壊れて、無事に大ゲロカス卿の爆誕といった感じ。

 

 

以下、それ以外についての感想。

 

沙都子のループ動機

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今回の沙都子の描写で、とりあえず "Why done it ?" の部分は明らかになったといっていいだろう。これから更に追加される可能性もあるけど、芯の部分は今回の部分であることは変わらないはず。

……それにしてもやっぱり鷹野と比較して軽く見えてしまう。補修やら特別クラスやら反省室やらで特異な雰囲気は出てるものの、その本質は「こんな学校来るんじゃなかった」ていうよくあるアレと同じだ。もしこれが梨花であれば(或いは梨花の様に旧作ループの記憶が沙都子にもあれば)「あんだけのループを経て苦労して手に入れた未来がこれか」っていうことで闇堕ちするのは納得しやすいけど(それこそ『業』本編のように)。或いは祭囃しではなく皆殺しの延長線上であれば、沙都子の思いにもそれなりの重さが出てくるのだけれど。どうしても今描かれてる内容では、鷹野の "絶対" に匹敵するようには見えない。空の家での経験や、「東京」から受けた仕打ちに比べると、"スパルタ校で勉強に苦労している" だけだもんなぁ。

 

反転

「郷壊し編は祭囃しの続きで『業』ループの前日譚である」と素直に受け取らせてくれないのがこれ。
『業』ループ内で様々なモノが反転してるのはもう周知の通りだろうが、裏を返せばループ開始前は正常な雛見沢であるべきだ。が、郷壊しにはそうとは思えない描写がちらほら存在している。

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ネット上で有名なのはトランプのマークと数字のズレと、日めくりカレンダー上の西暦が上と下でズレているカットだろうか。私はこのどちらにも気付かなかったので、自力で発見した人は凄いと思う。

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今回おかしかったのは古手神社の看板とオヤシロ御神体。どちらも旧作と反転・『業』ループと同じになっている(看板は右から左読み、御神体は左手を上げて欠損なし)。フェザリーヌが出たからこういうロジックを持ち出すわけじゃないが、ひょっとして沙都子(犯人)目線の描写には虚実織り交ざってるのだろうか。

仮に祭囃しと郷壊しが直接繋がっていないのなら、賽殺しや夢現しに纏わる時系列問題は棚上げできる。

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反転に関係する話題として。

「にぱ~☆」がガラスの反射越しに描かれる、というのもだいぶ示唆的に思う。
勿論この描写そのものに大きな意味はないんだろうけど(実際その後は普通に描かれているので)、満を持しての(?)「にぱ~☆」が "反射越し" ってのは、比喩と言うか、暗示としてはかなり強い印象を受ける。

 

 

 

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他にも

梨花も沙都子もどっちもどっちだなぁ、とか。
中原麻衣さんのレナ(大学生)の演技が素晴らしい、とか。
成長した部活メンバーの身長差(圭一が一番高く、レナと梨花沙都子が同じくらい)がエモい、とか。
たらいで血が流れるのは『ひぐらし』だと逆にギャグだなぁ、とか。
手紙が魅音からじゃなく詩音からだったらひょっとしたら……、とか。
梨花の強みである "猫かぶり" が旧作よりわかりやすく描かれてるのは良いなぁ、とか。

等々、色々思ったのだが、フェザリーヌもどきに全てふっとばされた感じがある。
あいつは一体何者なのか、どう関与してくるのか、とてもとても楽しみです。

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