アイカツフレンズ! 76 話『みんなみんなフレンズ!』感想

完!アイカツフレンズ!な最終回 76 話。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

今まで散々使い潰してきた "結婚" という文脈を、比喩でもギャグでもなくそのまま描くぜ!という回。
『ジュエル』全体の感想は後日書く予定なので、今回は 76 話にフォーカスした感想にしたいと思います。

 


アイカツ!シリーズらしいわちゃわちゃして賑やかな最終回でした。
とは言っても『アイカツ!』 178 話や『スターズ!』 100 話みたいな全員出演てなわけではなく、そこそこ絞ったメンバーでのお話。まぁ Baby Pirates を含めたお祭り騒ぎは前回まででやり終えたし、ソルベット勢は物理的に遠いし、身内の結婚ていうローカルな行事なのだからこのくらいのサイズ感でいいのかもしれない。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

『スターズ!』の最終話は、文字通り "桜庭ローラへの最後の花道" であったが、今回もたまきさんに向けた最後のプレゼント、という気がしないわけではない。個人的な思いだが、『フレンズ!』の大人(特に 1 年目)は凄く頑張ってアイドル達を支えてる感じがしたので、とても好感を持てたというのがあるのかもしれない。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

それを彩るために、というわけではないんだろうが、画面上には『フレンズ!』ではお馴染み or 懐かしのアレやコレが乱舞する。限界 LMT オタク湊みおから始まり、ももねちゃんとペンネ(とみおちゃん)、忍者軍団 大雑把……ではなくあの時のメンズ 3 人、キュワパワガーリーズやラパンちゃん with ミラーボールも出てきて、最後にあの観覧車。まぁ観覧車以外は文脈どうのこうのって話ではなく、あくまでお祭り感覚だろう。最終話らしい賑やかな感じだけど、最終話らしい寂しさも感じる。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

観覧車に関しては本編中ではっきり言ってるように、PP の文脈を借り受けている。アバンでプロポーズを断る時は川のこっち側で、改めて受ける時は反対側なところまでそのまんまだ。

かつてプロポーズをした思い出の場所である観覧車もまた、遥か向こうにある。その前には断絶の川が流れていて、PP は近付くのを許されない。

アイカツフレンズ! 28 話『ひとりでもフレンズ』感想 - アニメ雑感記

 

 

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そんでもって、我らが主人公 PP について。彼女達は今回も元気に可愛く裏方を務めていた。最後まで "導く側" のポジションを崩さなかったのは素晴らしいと思う。今回の中心はあくまで結婚する 2 人であり、PP はそれを演出する側なのだ。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

その証ってわけじゃないだろうが、たまきさん・針生さん共に比較的強めの作画がなされてたのが印象的だった。特にたまきさんの「恋する乙女」的な表情は、これまでアイドルの子たちにしか許されてこなかった特権のようなものだろうし。恩返しも兼ねて、それを後押ししてあげる PP からは、"ステージングに優れたアイドル" とはまた別の視点からの "格" のようなものが感じられた(それを下支えする描写が今まで少なかったよねというのは繰り返し書いてきた通り)。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

"最後のお祭り" に対して、星宮いちごは企画しながら自らも演者となり、大空あかりはそれに乗っかる形で走り続けた。虹野ゆめは企画される側であり、最後の花道を仲間たちと一緒に駆け抜けた。そう考えると、今回 PP が企画する側に徹していたのは『ジュエル』らしさを感じられたし、それがお世話になった人への感謝の気持からくるものというのは『フレンズ!』らしさを感じられた。

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最後の最後で "あの鐘" の秘密(手動だったこと)がわかったり、そういう楽しみがあったのもよかった。

 

 

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ステージは豪華(?) 2 本立て。
1 本目は MT2(マネージャーたまきさん担当・PPHC) の 4 人による『ひとりじゃない!』。

あと 4 人歌唱曲が来たのは望外でした。前半クール中に 4 人ステージを期待していいんだろうか?

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一応 51 話のときにこういう事書いてたけど、本編では普通に PP 曲だったので、半ば諦めていました 4 人ステージ。最後の最後に入れてくれたのは良かった。とはいえ、結婚相手が針生さんなのだから RM も入れてあげてよかったのでは?とかちょっと思ったり。あとやっぱり主人公の勝負曲ってより、課題曲っぽい立ち位置でこういう時に歌うほうが似合ってるよね、この曲、とも思う。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

もう 1 本は 58 話以来の『アイカツフレンズ!』。こちらは 58 話から変化はないっぽかったです。
1 話との比較を作ったので一応貼っておきます(宣伝)。

 

 

 

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というわけでアイカツフレンズ! 76 話の感想でした。
何だかんだでいい最終回だったように思います。
冒頭にも書いたとおり、『かがやきのジュエル』のまとめ感想は後日書きます。