アイカツフレンズ! 69 話『みんなでウミカツ!』感想
本編で大人チームがいってるように、ラストスパート(?)に向けての英気充填、最後の一休みといった感じ?
前回が現状整理と次のクエストに向けての繋ぎ回だったので、2 話で一組のような感じですね。
お話の一応の中心はわかばちゃん。
末っ子である彼女の視界を通して夏の思い出を刻んでいく感じの、"何てコトない毎日が かけがえないの" という感じのお話、と言ったら若干言い過ぎか。
遊びながらスマホでパシャパシャ撮る所なんかは、時代性感じつつミライさんの影響も見えながらという、中々面白い描写。そういうデジタルなものと "貝殻のお土産" というアナログなものの取り合わせも面白い。
水着回っていうと当然ながら水着が注目されるわけだけど、『シリーズ』ではその次に(或いはそれ以上に?)注目されるのが髪型の変化で、こういうのを観られるのはやっぱり楽しい。ビジュアルで特別感があるのはいいことである。
"海" という文字通り自由に動き回れるフィールドを得て、アイドル達は自由気ままに遊び回る。
ミライ vs ひびきの対決やアリシアさんのポンコツ、カレンさんのマンガ金持ち描写等々お馴染みのやつもあれば、一方でアリシアさんが暑さに弱かったり、運動神経がよかったり、わかばちゃんとかぐやちゃんの姉妹関係だったりと、新しめ or 全く新しい感じの描写もあって、中々幅広くスケッチしているエピソードでした。
特にかぐや - わかば の姉妹関係はいい感じで、(以前も描いた気がするが)元々しっかりめの気質があった(が姉の自由奔放な様に振り回されていた)かぐやちゃんは、ポワポワ系タイプの妹であるわかばちゃんとは相性がいいんだなぁ、とか。ソルベットから帰国した時のパーティでは、そこから更に一歩踏み込んでリーダーの資質も覗かせていたので、その辺がもっと掘り下げられたらいいなぁ、とも思う。
そんなかぐやちゃんの実の姉であるさくやちゃんは、久々に占い無双。お話の導入もチートスイカ割りもこなしてしまうので、やっぱりお話の作る上でこのキャラはチートであると実感。
あとはひたすらに優しさを感じるお話でもあった。上述した かぐや - わかば の姉妹間のやりとりやわかばちゃんからみんなへのお土産だけでなく、アリシアさんをかき氷担当に任命したり、(これは仕事の一環でもあるけど)大人チームの気遣いだったり。まぁ元々がそういう世界なので、波乱とか試練とかトラブルとかがなければ優しさで溢れるのだ(『フレンズ!』的にいうと『愛で溢れている』?)。
そんなこんなな『フレンズ!』 69 話でした。特にお話っぽいお話もなく、由緒正しき水着回な印象でした。
(もし『わかばジェネレーション』があればひと夏の思い出としてそれなりの意味を持ちそうではあるけど)
次回は再びアイビリーブの再結成に向けてのお話。
ここ数週間書いてきたように
・ひびきさんが PP かトモダチカラを学ぶ
・アリシアさんが PP と一緒にアイカツ!をやってブランクを埋める
・わかばちゃんが特訓する / ミライさんが育てる
2 年目の軸となりそうなこの辺の描写は、(大人の事情なのか何なのか)量としては結構少なかった。それだけに "アイビリーブの再結成" がどう描かれるかにも注目していたんだけど、これは前回(65 話)だけで終わらせず少なくとも後一話は続くようなのでよかったです。絵コンテ:佐藤照雄 脚本:成田良美 という本気を伺わせる布陣ですがそれがどうなるか、楽しみにしたいと思います。
・どうでもいいこと
振り方が好き。