アイカツフレンズ! 73 話『ジュエリングフェスティバル前夜祭』感想

行くぜ最終章!救うぜソルベット!なアイカツフレンズ! 73 話。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ジュエリングフェスティバルの為に再びソルベットに来た PP 達。
だけど「ギガ寒波」の影響で以前より更に寒くなっていた!
フェスをしようにも国民達は家から出ようとせず、屋台も開けられない。
さぁどうするよ!なお話。

 

 

まぁ、なんというか、第一印象は苦味の感じるお話であった。
いや本編の内容は全然そんなエピソードではないんだけど、如何せん『アイカツフレンズ!』という作品(ひいては『アイカツ!シリーズ』そのもの)の置かれている状況が状況なので、どうしてもあれこれ "大人の事情" のようなものを考えてしまう。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

今回は最終章のお祭りの前夜祭ということで、豪華ステージ 3 本立て & アイドルたちの地道な真心が人々を、国を、温めてくれるというお話なんだけど、一方でどうしても わかば・RM・HC の最後の花道というか、在庫一掃セールのようなものを感じてしまう。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

個人的な印象としては『アイカツ!』 172 話『春のドリアカーニバル!』や、『スターズ!』 97 話『ゆずっとリリィ☆』を思い出す感じ。メインストリームに絡めなかったキャラにせめてもの花道をという感じなんだけど、更に今回は最終章真っ只中というだけあって、前例 2 話のように丁寧に尺を割けない辛さもある。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

一応 64・67・71 話でそれぞれの物語にエンドマークを打っていて、語るべき最小限のことは語られている。そうなんだけど、『フレンズ!』一年目ではほぼ 1 クール使って物語の締めを丁寧に描いていただけに、今回のお話を観終わった後は余計に寂しさを感じました。

 

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

とまぁ好き勝手に書きなぐったところで肝心の本編の内容なのですが、前夜祭に参加する 3 組の様子が三者三様様々に描かれていました。新人らしくステージ前にビビっちゃうわかばちゃんとそれを励ます HC。ここで RM じゃないのとか相変わらず捻っているなぁという感じ。

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

個人的によかったと感じたのは、寒さ対策の為に・或いは暖を取るために、アイドル達が地道にあれこれ行動をしていた部分。よくわからんアイカツ!パワーでゴリ押ししていくのかとも思ったんだけど、温かい飲み物や食べ物、毛布、暖房器具を用意したり、コールアンドレスポンスを通してステージに合わせて動くことで体を温めたり、そういったことがきちんと描写されていたのはよかった。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ソルベット編は、(最後の国家規模ドッキリ以外)地道な交流と活動によってアイカツ!を啓蒙していく描写が重ねられていたので、こういう描き方はあっている気がする。というか対峙している課題の大きさが大きさなだけに、この辺でガッチリ足元を固めておかないと、その上に輝く奇跡が嘘っぽくなる(※)。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

※同じ理屈で、逆に「トモダチカラ」という言葉のもつ説得力は、個人的には一年目より弱まってると感じている。一年目は DFC で爆発させるための仕込みとして、常日頃からあいねちゃんのコミュ力無双についての描写をこれでもかと積み上げていき、また前哨戦でもその発現を描いて、前例を作っていた。対して二年目(『ジュエル』)では「ひびきさんをフレンズとして・アリシアさんをアイドルとして PP が育てる」という流れだったはずが、そういった描写が各 1 話ずつくらいしかなく、また PP が中心というよりは LMT が全面的に頑張っていて、どうしても描写が薄くなった(ように感じた)からだ。

追記 19/09/08

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よかった点についてもう一つ。
凄く細かい所だけど「一緒にアイカツしましょう!」てな具合で "一緒に" をキーワードに描けていたのは良かったと思う。『ひとりじゃない!』が OP 兼 PP ラストソングに選ばれ、また前半のソルベット編に於いても三姉妹やお婆さんと "一緒に" やってきたからこそ今があると考えると、この辺をきちんと繋いでいたのは良かったと思う。

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

そういや気になってた本祭のステージ順も判明して、やっぱり我らが PP が大トリだった。まぁそら普通に考えればそうなるよなという感じだけど、イベントの性質考えたら無理にアイビリーブの大トリが一番自然に思えてしまう。次回予告からもわかるように、最後に LMT vs アイビリーブ の対決構造を作りたかったってことなんだろうけど、無理して対決に持ち込まなくてもいい気がするし。まぁこの辺は次回を観て、ということになるだろう。

 

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ステージは『この世界はすばらしい』『Have a Dream』『みつけようよ♪』の豪華 3 本仕立て。
なんだけれど、冒頭に書いたように、この状況でこのタイミングでやられるとやっぱちょっとさみしくなる。それこそ『アイカツ!』 172 話の DA メドレー → 4 人ハピクレを思い出したり。
でも新曲も、ドレスも、ミラクルオーラもないけれど、やっぱかわいいのはかわいいのでよかったです。

 

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

というわけで 73 話の感想でした。
次回はいよいよ LMT とアイビリーブの(恐らく)ラストステージ。
まぁ何にせよ終わりが近付くのは寂しいなぁと思ってしまいます。