アイカツフレンズ! 68 話『ビュンビュン!激走カレン島!』感想
Ready...Go ! なアイカツフレンズ! 68 話。Baby Pirates やココちゃんいるよ!な回。
『ジュエル』全体における意味としては、いわゆる中盤イベントや繋ぎイベントといった感じだろうか。
「アリシアさんのアイカツ!リハビリ」や「ジュエル集め」といった次のクエストが判明したのは、まぁガッチリ展開を組み上げる『フレンズ!』らしさでもあるんだが、なんか RPG 的な(クエスト先で次のクエストを拾う)展開の仕方でもあって、ちょっと面白かった。まぁでも先が見えたのは安心か、ブリザード問題をぶん投げられても困るし。
アイカツフレンズ! 61 話『心の扉をあけて』感想 - アニメ雑感記
58-61 話にかけて展開していたソルベット王国編は、王国抱える諸問題を解決するというよりはアリシアさんの攻略という感じであり、その根本にあったブリザード問題なんかは一時保留の形を取っていた。ので、無情にもソルベット王国は凍る。その解決のために伝記的なモノの解読が入り、「ジュエリングフェスティバル」をぶち上げが決まり、その運営をたまきさんに認めてもらうために PP はマシンに乗り込む。
言わずもがな、脚本:野村祐一だ。
一応流れを文字にしてみたが、まぁわけがわからん。でもこれがぶっ飛ばすときの『フレンズ!』の特徴だ。これに関しては今までもこのブログに繰り返し書いてきた。
こういうぶっ飛ばし要素があるのは、(1 年目まとめ感想でも書いた通り)『フレンズ!』は基本構成がガチガチ過ぎて "遊び" を入れにくいので、その分一回一回の振り幅を大きく取ってるからだろうか。
アイカツフレンズ! 55 話『シャッフル!?フレンズ!』感想 - アニメ雑感記
なので今回もお構いなしとばかりに、リアリティラインを全力でぶっ壊しにくる。
何故か役割分担の境界線がハンドルとペダルの間という、とち狂ったマシンに乗り。
4 輪に対して横幅ギリギリ丸太橋という殺意溢れるギミック、操作系とは打って変わって優しさ溢れる弾性、
"お馴染み" のクリーム噴火やペット達に、
みんな大好き壁走りとドリフト。
一々説明するのが馬鹿らしいというか、説明できないようなトンチキの奔流に呑まれていく。
正直、大砲からパンが出てくるのが一番普通に見える。
トンチキだけじゃなくきちんと可愛かったのも勿論よかった。妙に気合入った作画で強制的に視聴者のテンション上げて飲み込まなきゃいけないからな、こういうお話は。
そういう意味では BP やココちゃんのかわいい表情をガンガン画面に押し出してくれたのはよかった。
あとはやっぱりミライさんの謎テンションでしょうか。カレンさんは去年に引き続き、笑顔で狂気のポチポチ。全体的にテンションがとち狂ってる感じでよかったです。
ステージは OP 曲の『ひとりじゃない!』。4 人ステージくるか!?という 51 話時点での予想は見事に外れ、普通に PP 曲でした。まぁ OP 歌唱とステージ歌唱で差異が出るのは珍しくないしね(MoD とか)。
ステージはとにかく綺羅びやかで豪華。ガンガンエフェクト焚いて、光らせて、オーラもキラッキラ。ダイヤモンドフレンズの面目躍如といった感じだろうか。とりあえず、今やれることを全部詰め込んだようなステージでした。わかりやすく "格" が伝わるステージだったと思います。
「オールジュエリングドレス」が途中一瞬だけ変化したというのは、中々面白い演出だなぁと。ステージの演出や構成がお話本編に影響するのは珍しくないですが、こういう "匂わせ" なのは次への興味が惹かれる感じで好きです。本当に短い尺だったし。まぁただこれだけ豪華絢爛なドレスなら、もっと壮大な曲でやってほしい感じもありますが。
とまぁ、繋ぎながらも全力で可愛さトンチキ乱舞する、由緒正しき野村回でした。面白かったです。
しかし、どうしても本編外のことが気になってしまい、このお話からも描写外のことを感じてしまうわけで。
「ジュエル」に関することを一旦情報整理し、最終クエスト(= ブリザード問題の解決)の攻略法が見えてきて、そのためのハードル(= たまきさんに認めてもらう)があって。この辺の(ある種お約束の)展開をサクッと終わらせて、レースに尺をつぎ込むのは正しいと思う。勢いとテンションの維持がキモなお話だったので。
ただどうしても、今回のお話が担っている、最終クエストへの "繋ぎ" やそのための "ハードル" という役割は、本来別のイベント(中盤の山場となるべきお話)が担当してたんじゃないだろうか、と思ってしまう。
ともあれ、どんな形であれ今回のお話が "先" に繋いだのは事実なので、その "先" を観てみたいという気持ちは変わりません。
そんなこんなな流れで来週は水着回。
全くあらすじが読めませんが、さてはてどんなお話でしょうか。楽しみ。