アイカツフレンズ! 54 話『かがやけ!あたしの色!』感想

いやぁ、とりあえず PC の環境をある程度整えることはできました。更新が遅れてしまって申し訳ない……。
自己満足で始めた(そして続けてる)ブログですが、定期的に観てくださってる方もいるようで、ありがたく思うと同時に更新できないのが心苦しく……。とはいえ現状やめるつもりは無いので、溜まってる 2 話分を書いていきたいと思います。今回は 54 話だけど、55 話分もできるだけ早いうちに書きたい。

54 話 あいね 大人

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

ということで、あいねちゃんが今日も楽しく迷走空回りな回。
本格参戦(?)な新人アイドルにして、我らが愛すべきジョーカー・明日香ミライの秘蔵っ子 春風わかばちゃんがあいねちゃんの一日付き人をやるっていうのが、お話のメイン。もはや『シリーズ』では伝統イベントだけれど、今回は(も?)ちょっとひねった感じなのが『フレンズ!』らしさか。

3 話 いちご 一日マネージャー

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一日付き人 / 一日マネージャー の(『アイカツ!』的)王道展開といえば、付き人 / マネージャーを務める新人アイドルが、先輩アイドル(往々にして『神崎美月』であることが多い)の仕事・人柄・努力・プロ意識を目の当たりにすることで、その世界の "最大値" を学ぶという感じだ。美月といちご(とあおい)・いちごとあかり(とスミレ)・ひめとゆめなんかはこの王道パターン。『アイカツ!』で特殊なのといえば Soleil 相互マネジだけど、あれはお互いに見つめ直す為であったか。あとは同じ回(というかそのきっかけ)におとめ with あかり + ユウってのもあった。
『星のツバサ』のゆめとアリア、そして『フレンズ!』 1 年目のみおとあいねもまた特殊な例だ。アリアの場合はマネジをするわけじゃなかったけど、ひめ先輩から預かったというのは今回と類似してる。ただお話としてはマネジ要素はあまりなく、アリアちゃんの無双っぷりが強調される形で、その後に続く "ゆめがアイカツの楽しさを思い出す" という展開の下地となった感じだった。みお・あいねのパターンはこのブログにも書いたが、 みおちゃんがあいねちゃんに芸能界を案内する一方で、"差し色" をキーワードに新しい一面を手に入れていく、というお話だった。

hm-htn.hatenablog.com

なんで今さらこんなふうに過去の例を羅列したかというと、"一日マネージャー回" といってもその使い方が結構違ってきてることを確認しておきたかったからだ。アリア回までは基本的に "教わる側" に重点が置かれているが、『フレンズ!』3 話のメインはみおちゃんの方だった。またアリア回に関しても、彼女が何かを学ぶという要素よりも、彼女の能力や純粋さの描写を重視していた(『星ツバ』まで手に入れてるし)。Soleil 回の特殊性は言わずもがなで、教える・教わるという関係性ではなく、対等な立場でお互いのアイカツを見つめ直すのが目的だった。
そこを踏まえて今回のエピソードを観てみると、やはり結構特殊に思える。わかばちゃんはあくまでキッカケであって、お話の中心にあるのはあいねちゃんの "キャラ" についてであった。そう考えるとエマちゃんや RM がやったようなお話の要素もあるわけで、色々考えてみると中々面白い。

52 話 みお スペカツ

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52 話でみおちゃんが「スペカツ」という未知のステージに足を踏み入れようとしたことと比較すると、"自分らしく" という原点回帰のお題は(エマちゃんや RM が既にクリアしたことを考えると)ともすればちと弱いようにも感じる。

45 話 あいね 決意

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ただ一方で、あいねちゃんにとって最重要回であった 45 話で彼女は、"変わらないこと" を大切にしたいと願ってたわけで、今回の "自分らしく" っていうのはやらなきゃいけない凄く大切なお題であると思う。"自分らしさ" すらなにかつかめてなかったであろう、日々のお仕事やレッスンに一生懸命取り組むだけだった 1 年前からすれば、そういうことを考えられる境地に達することができたともいえる。
また、52 話だけでなく 3 話との比較でみても面白い。ちょうど 1 年前の 3 話では、上述した通りあいねちゃんがみおちゃんの一日マネージャーをやっていた。そこでみおちゃんは、あいねちゃんを通して "らしくなさ" の獲得・"らしさ" の拡大 を達成していたわけで、あいねちゃんが "らしさ" を丁寧に見つめ直した今回を比べると差異がはっきりしている。

54 話 みお ミライ 嫉妬

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これはみおちゃんにとってのあいねちゃんと、あいねちゃんにとってのわかばちゃんの差異でもあるんだろうなぁ、とか思ったり(だからみおちゃん嫉妬しなくて大丈夫だよ!)。

54 話 あいね 『窓 -ココロ- ひらこう』

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ステージは新曲『窓 -ココロ- ひらこう』。"キミ" に対するガッツリした歌詞をキュート系王道メロディに載せたような曲で、まさしく "友希あいねの歌" だろう。ガンガンに明るくかわいらしいステージも、みおちゃんと比較すると全く違っていて面白い。注目の JLR ドレスである「メロディダイヤモンドコーデ」はゴージャスな感じがしてキュートなだけじゃないのが、2 年目を強く感じさせる。

85 話 ゆめ レインボーエトワールコーデ

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激甘コーデからこういう、キュートでセクシーでゴージャスな "強い" コーデに進化するのは、やっぱりどうしてもプルミエールベリー→レインボーエトワールを思い出す。……そういや今の所それぞれソロで手に入れてるけど、「フレンズ」だとどうなるんだろうこれ。今後の展開に期待。

54 話 わかば ミライ

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本筋以外にも結構見どころがあって。まずはミライさんが相変わらず狂言回ししていたり、わかばちゃんが顔合わせしたり。特にわかばちゃんに対して言うと、あいねファンていうのは結構面白い気がする(ソロだとどうしてもみおちゃんが目立っちゃうので)。あとはミライさんの目的が「アイカツの楽しさを教える」だったことから、かのナチュラルボーン・アイカツ!フェアリーこと双葉アリアのように、現時点で無邪気に楽しむという感じではないという点も。ゆめのようなミーハーっぽさも感じず、あかりが一番近い気がするけど、彼女ほどポンコツでもない感じ(というか能力が高いのがサラッと描かれている)。

54 話 わかば ダンスレッスン

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今後、キャラクターをじっくりコトコトとエピソードで煮込んでいく『フレンズ!』鍋に放り込まれて、どういう味を出してくるのかが気になりますね。

54 話 ひびき あいね

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あとはちらっと登場のひびきさん。53 話で「フレンズ」としてはまだまだな所を見せた彼女だが、ソロ展開になると一気に頼れるお姉さんになるのは、やっぱり『ジュエル』ならではの構造で非常に観てて楽しい。後は毎日劇場で公演することが決まったというのも大きな点だ。ひびきさんは今までの 2 年目キャラクターズとは違って、 (VA や DA といった)日常的に動き回れる足場を持っていなかったので、ここでそういうモノが出てきたというのはデカイ。ひびきさんのアイカツの中心に「ショー」があるので、それを利用してメインキャラをゲストとしてステージに上げたり、彼女の "アーティスト" としての武器を披露したりもできる(まんま今回の展開だ)。PP を始めとするメインキャラたちの学びの場としても活用できそう。

ということで、一週以上遅れての 54 話感想でした。
もうちょい短くサクッと書くつもりだったけど、案の定長くなってしまった。
(確実に過去のマネージャー回を振り返ったせい)
続く 55 話もできるだけ早いうちに書きたいと思います。