Web アニメ アイカツオンパレード! 1 話『ノエルドリーム 前編』感想

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

オレ達のノエルちゃん、遂にステージデビュー!

ってな感じの『Web アニメ アイカツオンパレード!』第 1 話の感想を書きたいと思います。
確か『オンパレード!』本編最終話と同じ日に配信してたハズだから、もう一ヶ月も前なんですね……。
遅れて申し訳ない……。

 

さて、作品は無事スタートしたわけですが、一方で一話 10 分前後の作品ってなると、やっぱりどうしてもエピソードが短めになってしまい感想が書きにくく。
じゃあ 1・2 話まとめて感想を書いたらどうだろうかって話になるんですが、それもちょっとやりにくくて。というのも、『オンパレード!』の全体感想に「ステージパートでぶつ切りになりがち」という旨の事を書いたのですが、今回のこれは物理的に切られてる為、一話一話の独立性はより強く感じるんですよね。一応サブタイに前後編って付いていたり、時間の使い方やステージパートの有無なんかを見ても 2 話 1 セットとして考えるのも全然ありだとは思うんですが、エピソードの内容的には一話完結色が強い気がして。
このブログは、各お話の構成・脚本・演出・作画に注目して気になった所を重点的に書く というスタンスを一応とっている(つもり)なので、今回は(前後編ってついてるけど)一話ずつ感想を書いていきたいと思います。

 

後これは完全に個人的な事なんですが、記事名は上記の通り『Web アニメ アイカツオンパレード!』とし、カテゴリータグには『アイカツオンパレード!』と『ドリームストーリー』の 2 つを併用する事にしてます。
本作の発表があった当初は『ドリームストーリー』が作品名かと思ったのですが、公式のアレコレを見る限りだと、『ドリームストーリー』はあくまで DCD のシリーズ名であり、アニメ媒体は『Web アニメ アイカツオンパレード!』で表記が統一されてるっぽいんですよね。本ブログはあくまでアニメの感想を書く場なのでカテゴリータグでもそっちを採用しようと思ったのですが、『Web アニメ』だけじゃなんのことかわからんし、『ドリームストーリー』でも通じるだろう ってことでこういう形にしました。

つーことで、ようやく本題に。

 

 

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

従来と比べると本当に尺が短い訳だが、しかし感情を盛り上げるドラマは比較的掴みやすい構成だったように思う。尺的にも、描写的にも何だかんだこの一話で力を入れていたのは 姉・音城セイラとの絡み であった。

「学園対抗の大会」に未だステージデビューすらしていないルーキーが選ばれるっていうのは、リアルに於ける商業的な事情以外の何物でもない。でも当然ながらアニメ本編中にそんなこと描くわけにはいかないので、アニメ世界ならではの理由付け(大義名分と言っても良い)が必要になるわけだけど、そこでノエルちゃんが一旦足踏みしていたのは中々観ていて面白かった。

確かに、私達が『アイカツ!』 53 話から観てきたノエルちゃんは、ここで率先してチャンスに手を伸ばすようなキャラクターではない。セイラや、いちごや、らきのように、自分の感情と直感に従ってアクションを起こせるような情動主義は持ち合わせていない。らいちの協力等もあって夢を叶える為の門戸を叩く所までは行けたが、彼女は未だに『スタートライン!』には立てていないわけだ。歴代の主人公たちのようなここで一歩踏み出すような考え方や勇気は、この時点の彼女にはない。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

だから、セイラがその背中を押すことでお話が進む というのはいい展開の仕方だったように思うし、ノエルちゃんがメンバーになることへのいい理由付けになっていたと思う。それにしたってセイラがメンバーから外れる理由にはなりえなくて、そこから漂うご都合主義感や大人の事情感は拭えきれてないんだけど、まぁそこは「Web アニメだし」ってことで個人的には納得している。

閑話

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セイラときいちゃんがメンバー外なのは、ティアラ学園長を手伝ってイベントを取り仕切る側に回ってるかららしい。まぁ NVA にエルザが居ないことと同じ理由だ(これは 2 話の話だけど)。
……とはいえ、きいちゃんはともかくセイラって運営側でなにかやることあるのか?

"DA が舞台の作品" に期待したいことは沢山ある。例えば『ドリームバルーン』のステージであったり、ノエルちゃんの同級生であったり、プロデューサーコース・デザイナーコースの新キャラであったり、きい・そらの逆パターンであったり。とはいえこの媒体で、この尺で、この更新頻度の作品に TV アニメと同程度の期待を抱くのは流石に間違いだろう。ってことで大切になってくるのは、やはりどれだけしっかりと『音城ノエルの物語』を描くことが出来るか という点だ(らきちゃんの前例を考えれば記憶なくなるかもしれないけど)。

『音城ノエルの物語』を描く上で絶対に外せない要素というか、絶対に絡んで欲しい(と私が個人的に思う)キャラクターは、音城ノエル (訂正)セイラ・星宮いちご・大空あかり(・星宮らいち)の 3人( +1) だ。こういう点からしても、第 1 話でまず最初にセイラを動かしてくれた っていうのは、個人的にとても嬉しかった。

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上に名前を挙げた中で一番心配なのが、らいちくんの出番がどれだけあるかという点だ。いちごちゃんやあかりちゃんは、まぁほっておいてもそこそこの出番があるだろう(と言いながら影が薄かったのがオンパレあかりだったが、本作は 2 話を見る限り大丈夫っぽい)。しかし、流石にらいちくんはいちご・あかりの様に、余裕を見せながら出番を待てる立場にはいない。ノエルちゃんのここまでの物語にらいちは必要不可欠だったし、『アイカツ!シリーズ』じゃあ恋愛方面にはノーチャンスだとしても、何らかの形で出番があるといいなぁ、と思うのだが……。ただ一話の最後の「記事にしてくれた」でハイ終了 ってのも考えられるからなぁ……。
まぁこの辺は慎重に見守っていきたいと思います。

 

以下どうでもいいこと。 

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ノエルちゃんの MC スキルとアイドルとしての成長を感じられた。というか "アイドル 音城ノエル" を観ること自体が『ねらわれた魔法のアイカツ!カード』以来だったので、「ちゃんとアイドルやってるんだなぁ」と何故かしみじみした。

アイカツオンパレード! 12 話『ハピラキ☆クリスマス』感想 - アニメ雑感記

ノエルちゃんのステージデビューはまだ・世界線は統合済み って所から時系列はある程度絞られる。
問題は「アイカツ!ニューワールドフェス」との前後関係だ。『オンパレード!』本編の 11-12 話にノエルちゃんのステージがなかったことや、ニューワールドフェスは統合直後だったことを考えると、まぁそれ以降と考えるのが無難だろうが、だとするとあの 12 話で感じたしみじみとしたモノは何だったのか……となる。
こういう時に、どうせ最後は有耶無耶で終わるし てなるのは良いのかもしれない(良くない)。

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「ドリームスクールグランプリ」のメンバー選考、今までこの手の仕事は全部きいちゃん(というかパソくん)に投げていたティアラ学園長が、自ら選んでいたのが新鮮。
ティアラ学園長といえば SL の寡占に穴を開けた天才マーケッターなわけだが、ここでは 51 話のセイラデビュー時と同じ戦略を採用してきた。音城姉妹は電撃デビューしがちである。

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ノエルちゃんの寮室にある 2wingS のポスター。いちご単体でもセイラ単体でもない、2wingS ってのがいい。

 

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そしてまさかの『アイカツ!』仕様のフィッティングシーン復活である。3DCG パートまで含めて。
BGM は『芸能人はカードが命 ver.4』だったので、DA ってよりは『あかり GENERATION』であることが重視されたという形だろうか。まぁそれよりは一番新しいからってだけな気がするけど。
そらマリがバンクであることに合わせて、ノエルちゃんも『アイカツ!』のキャラデザで新規作画。

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ただその後の 3DCG シーンは当然ながら新モデル。こうして並べると結構悲しくなる。

 

 

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そしてそして。
ノエル・そら・マリアによる新曲『トワイライトエトランゼ』のステージ。

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なんというか、
ノエルちゃんが "妹かわいい" というか、ぴょこぴょこちょこちょこ動き回る振り付けがかわいいステージ。

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エフェクト的には、振りエフェクトは最近のステージとしては標準くらいかちょい少なめ、ワンポイントのエフェクトは普通くらい、オーラやステージ演出に伴うキラキラは普通 ~ やや多めかな といった印象。

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"トワイライト" の名前を冠するように、日の光の表情がサビ前後でがらっと変わる演出が印象的。

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昼の持つ活力や元気等の少年期っぽいイメージから、どこか懐かしさや寂しさ等を感じる黄昏れ時への変化。大人を夜として考えた時、その一歩手前の夕方は青年期であるし、それは子どもたちにとっての憧れであり、大人たちにとっての思い出である。その一瞬の輝きをスケッチしているようで、とても好きな空気感がした。歌詞の雰囲気にも合致しているのもいい。まぁだからこそ、サビに入る時のオーラの爆発は、もうちょっとだけ大人しめが良かった気がしなくもないが。

 

 

 

ということで、『Web アニメ アイカツオンパレード!』第 1 話の感想でした。
まぁ正直これだけじゃ何も言えないって感じです。
これから何話続けるのかわからないし、お話の動き方も予想しづらいし。
ただ単発のショートアニメとしては、結構よく出来ていた 1 話だったんじゃないかなと思います。
『トワイライトエトランゼ』のステージも好みのものでした。

 

第 2 話の感想も近いうちに上げたいなぁ、と思います。