アイカツオンパレード! 4 話『感じちゃお!アツい風』感想

なんか『フレンズ!』の感想書いてた頃より PV 数上がってるような気がして、ちょっとビビってます。
まぁ元々自己満足の為に感想書き溜める場所が欲しくて始めただけなので、
気分が乗る限りは今まで通り書いていきたいと思いますが。

4 話っていうと 1 クール 12 話ペースで考えたら 1/3 なわけで。
現実と作中時間での経過日数が同期しがちな『アイカツ!シリーズ』の場合だと、大体 4-5 話で一ヶ月てな具合なので、そこそこ大きな括りに入る話数だと思います。だから というわけじゃないですが、今回のお話まででだいぶ作品の輪郭も見えてきたかなぁ、といった印象。

あ、ステージは相変わらずの 3 本構成。今回は ALL 旧作ステージの使いまわし。
作画の怪しさも相まって、中々どうしてもうちょい頑張ってくれって感じが……。

 

 

 

ということで『オンパレード!』 4 話の感想。
お話の流れは『フレンズ!』世界へ帰還するところから。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

と、その前にタイトルコールの所謂 "フフッヒ" にはゆめちゃんが追加されたまま。
『スターズ!』世界とは前回で一旦お別れだったけど、ここがそのままということは、今後も一人ずつ追加されていくパターンなのかな? ED のように展開に合わせて増減するっていう感じではなさそう。まぁ次回に答えは出そうですが。

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

そんで本編の内容について。
PP + らき の 3 人組が無事『フレンズ!』世界へ帰還、HC や RM と報告がてらのお喋りした後、まさかの情熱★ハラペーニョがこちらにやってきて……!という流れ。当然ながらメインは情ハラと『フレンズ!』勢との絡み、ではあるはずなんだけど、どちらかと言うと作品全体の方向性を設定した印象も受けた。

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

冒頭のらき姉(姫石さあやさん)は完全にミステリーの文脈だったけど、『フレンズ!』の文脈を継ぐなら、まぁただのフックであってそこまでそっち寄りに引っ張られるお話ではないだろう。何故アイカツパスを改造したのか、何故それをらきちゃんに託したのか、とか気になるけども。

アイカツオンパレード! 1 話『あけちゃお!アイカツ!の扉』感想 - アニメ雑感記

こんなこと言ってたが、予想以上にこの流れに乗る感じだ。とはいえエピソード軸としては "らきちゃんのデザイン修行" というものがあるので、どちらかというと軸というよりはレールという表現のほうが近いのかもしれない。あくまでお話を次へ運ぶための要素って感じだ。……それとも "アイカツシステムの謎" についてガリガリ踏み込んでいく作風になるんだろうか? 1 年やれるならともかく、半年だと流石にないと思うが。

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

そんな中でみおちゃんは徐々に「探偵役」が板についてきた。まぁ『フレンズ!』勢の中じゃダントツで聡い上に直感が働くので、お話を転がす上では結構適役な感じだ。また主人公であるらきちゃんは、情動主義 × 超絶ポジティブを持ち合わせていて、お話を前進させるためのエンジンとして結構ゴリゴリ進められる推進力を持ってる。みおちゃんが真面目であることを考えると、中々相性のいい組み合わせだ。

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てなると問題となるのは、今までも何回か指摘してきたあいねちゃんだ。アイドルとしての成長物語は一年目で大体語り終えてしまい、『ジュエル』ではそこから先の景色というものが中々描かれなかった。ぶっちゃけ成長段階としては(みおちゃんもだけど) 50 話で止まってるような気がする。となると残されたあいねちゃんの強みは「トモダチカラ」になるわけだけど、『シリーズ』では基本いい子しかいない上に、これから出てくる子達は皆 "語り終えた" キャラクター達だ。つまりそれなりに成長して、キャラクターとしては角が取れてしまってる。前回の感想で「エルザ様辺りと絡めれば」と書いたけど、そのエルザ様だって最終盤であの通りだ(それでも比較的尖ってる方だから名前を挙げた)。

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今回は "ひょんな一言がヒントになる" 的な感じで今までよりはそれなりの存在感を示せていたとは思うが、今後どうなるのかは相変わらずわからない。とりあえずアーパーなままだと、らきちゃんと 2 人まとめて子守しなきゃいけないみおちゃんの負担が凄いので、もうちょいお姉さんだと助かるかもしれないが、それだと一層影薄くなっちゃうか。

 

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オールスターものでの "キャラクターの扱い" っていうと、その手札を切る順番やタイミングもより大切になってくると思う。典型的な例は 2-3 話で登場しなかった "桜庭ローラ" だろう。これを不遇と嘆く人もいるだろうが、私個人的には当然の采配のように思えた。勿論、『スターズ!』本編終了時点での事情を踏まえて、物理的に無理っていうのもあるだろう。が、それ以上にやっぱ "桜庭ローラ" は『スターズ!』ファンにとっては特大の感情爆弾なのだ。ある意味、"虹野ゆめ" 以上に感情を動かしうる存在なのだ。なので、"世界線移動のチュートリアル" であったある種 "軽い話数" である 2-3 話で、桜庭ローラという切り札を切って欲しくなかった。みおちゃんと絡んでる時のゆめちゃん辺りに、仄めかしセリフを吐かせるのはありだったかもしれないが、少なくとも画面に出す時ではないと思っていた。だからこそ、ローラ再登場のエピソードはとても重要になってくると思う。大切にやって欲しいなぁ、と思う。

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逆に言うと、このタイミングであかりちゃんを投入してきたのはビックリした。1 話の引きでゆめちゃんを早期投入してきたのは、"初手で殴る" という意思を感じてそれほど意外ではなかったが、あかりちゃんはもうちょい引っ張るのかと思っていた。まぁ情熱★ハラペーニョにつられて『アイカツ!』世界にいったのなら、そりゃ出さなきゃ嘘になるわけだが。こうなると美月さんやいちごちゃんの投入タイミングも気になってくる。普通に考えりゃそこそこ引っ張りそうなもんだが、割と早めに切ってくるのもありうるのか?

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手札ってことでいうと、基本世界線である『フレンズ!』のカードは他 3 世代に比べて切りやすい。LMT やアイビリーブはその中でも動かしにくい札かもしれないが、PP と同世代の 2 組は温存する理由もなく、今回早速切ってきた。特に Honey Cat × 情熱★ハラペーニョ なんてのは望んでいた人たちが多そうな組合せだし、そういうのを外さずにやってくれるのはいいと思う。ただ、かぐやちゃんの留学・HC のスペカツの準備 と遠ざけるための大義名分がはっきりしているのは、中々寂しい感じもする。それだけ彼女たちが前に進んでいるという証ではあるのだが、『ジュエル』が続いていれば or 『フレンズ!』三年目があれば そこにカメラが行った可能性もあるだけに。

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あとはやっぱり情熱★ハラペーニョの登場だろう。ひなきちゃんは勿論、珠璃ちゃんもああ見えて割と常識人な所があるので、まったりしがちな『フレンズ!』の空気に良く合っていたと思う。その人当たりの良さに加えて、適度な情動主義を持ち合わせているので、何かとお話を動かしやすい。あかり世代の中じゃあかりちゃんの次に動かしやすいと思うので、主人公を動かせないのだとしたら当然の采配かもしれない。ののリサをこっちに呼んで、『フレンズ!』世界に北海道があるのかどうか知りたかった感じもあるが。

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そういや "アニメ本編" に限定すれば、ひなきちゃんは『アイカツ!』『スターズ!』『フレンズ!』にそれぞれ一番早く登場したってことになるわけだ(キービジュなんかを加えるとあかりちゃんだろうけど)。

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

情ハラと HC の絡みは本当によかった。これといった山谷のない、サクサクとした会話が進むんだけど、それだけに短い時間でテンポよく言葉が往復していて、その上結構人格がにじみ出ているというか。ひなきちゃんの解説じみたセリフや、「知らないブランド」に目を輝かせる HC の 2 人なんかは、観ている上で "かわいい" を一気に摂取できた。

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「新条さんと紅林さんだっけ?」
「いいから、名前で呼んで」
「そうそう」
「じゃあひなきと珠璃ね!凄くいいステージだった!」
「グラシアス、つまりありがとう」

特に好きだったのが、上記のやりとり。ステージ終了後に改めて自己紹介するっていうだけのシーンなんだけど、エマちゃんの社会性・情ハラのフレンドリーさ・舞花ちゃんの距離の詰め方・珠璃ちゃんの「グラシアス」 と短いながらに色んなものが詰まっていて、観ていて楽しかったし、どことなく懐かしさも感じられた。

 

"キャラクターの捌き方" 以外のことにもちょっと触れておきます。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

アバンでは情ハラと共にあの鐘と汽笛。
きらきら市の展望台と同じく、一発で『フレンズ!』世界にいることを表すアイコンである。

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次にらきちゃんの中間発表ステージについて。
ステージ直後に『スターズ!』へ移動してしまったので、そういや PP 以外の評価を聞いてなかったな と。主人公の初ステージの対外評価がここまで遅くなったというのも珍しいなぁ。

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

らきちゃん関係でいえば結構表情豊かだったのが今回。ノーブレーキング主人公は崩し顔との相性はいいはずなので、これからもどんどん増えていくかな?

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そして最後のスターライト学園。
ここで後ろに描かれるのが中等部なんですよね。これはあかり世代が中等部在籍(『スターズ!』『フレンズ!』放送中に時間経過がない)ということなのか、それとも単に『アイカツ!』のエスタブリッシングショット = SL 中等部 というお決まり毎なだけなのか。諸々のインタビューなんかを観てると、どうやら時系列周りは細かく詰めてるわけではなさそうなので、後者っぽい気がしますが。

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ちなみに高等部の画像がこちら。『アイカツ!』 76 話なんかに映ってたりします。

 

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

そんでもってステージは『Girls be ambitious !』『おけまる』『Poppin' Bubbles』の 3 曲。
HC それぞれのソロステージは『フレンズ!』 38 話のアイカツ歌合戦以来、情ハラのステージは『アイカツ!』 141 話の激辛フェス以来(曲は『サマー☆マジック』)、とどちらもかなり久々なステージ(『ジュエル』では HC・RM のソロはなかったし、『アイカツ!』 4 年目は情ハラ・Skips♪ のステージはなかった)。

今回の 3 ステージはどれも使いまわしなんだけど、『8 月のマリーナ』ほど気にはならなかった。これは『スターズ!』のステージに関するレギュレーションが他 2 作と比べて厳しいからなのかなと思ったり(勿論私個人の好みの影響が一番大きいんだろうが)。

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アイカツ!』に於ける各種アピールや『フレンズ!』に於けるミラクルオーラなんかはアイドルではなくドレスに付随してくるものなので、「昔のドレスを着た」という理由さえあれば、別に物語が進んだ後でも昔のアピールを出してもいいという理屈が成り立つ(実際にみくるちゃんは 169 話で蟹座アピールをしている)。

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それに対して『スターズ!』のオーラや虹ゴーストの演出は、ドレスじゃなくアイドルの成長度合いに付随するものなので、私みたいなのは前回のステージにグチグチいいたくなるわけだ。

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ただ、『アイカツ!』ステージに成長度合いによって変わる演出が全く無いかっていうとそうじゃなくて、有名所では『タルト・タタン』なんかがある。もし『オンパレード!』本編中で披露される機会があったら、鏡が割れるのか否かに注目したい(時系列上鏡が割れた 117 話以降にあるはずのミュージックアワードで割れてなかったので割れないと思うけど)。或いはスミレちゃんなら『いばらの女王』でも面白いか、フィーバーアピールのランクがどうなるかっていうのがあるので(SA じゃないのは 166 話で成功済み)。というかあかりちゃん以外の『あかり GEN』ソロ最終曲は全員フィーバーに注目できますね、これ(まぁ SA ランクで新規に作られるとは思えないけど)。
だいぶ横道にそれてますが、ぶっちゃけステージについては何も言うことないです。

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あ、『Girls be ambitious !』と『おけまる』を連続でやったことに関しては、順番が逆とはいえ 23 話を思い出させてくれる並びだったのでよかったです。

hm-htn.hatenablog.com

 

 

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ということで 4 話の感想でした。
さあやお姉ちゃんによる "謎" がやや骨太に表に出てきて、それに伴って状況もコロコロ転がってる感じで、だいぶ『オンパレード!』の形が見えてきたかなぁ、という印象を受けます。
一方で未だに作品との距離感を掴めておらず、どういうアプローチで感想を書いていくのかっていうので迷っています。2-3 話では『スターズ!』勢と PP の立ち位置について書きましたが、今回はキャラの捌き方に注視してみました。次回がどうなるのかはまだわかりません。

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その次回は久々にはっちゃけるタイプのハロウィン回(?)。やっぱりどうしてもあかりちゃんに注目してしまいますが、ミライさんやジョニー先生なんかも気になる所。楽しみです。