ひぐらしのなく頃に業 郷壊し編 其の七 雑感

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

遅くなりましたが、『業』最終話の感想です。

 

まぁ『卒』が来るっていうのは某所でネタバレがあったので知っていました。
ただ、分割 2 クールだったのは予想外。
年明けからの 2 クール目にタイトルが変わるだけだと思ってたので、そういう意味ではビックリしました。

 

肝心の本編の内容ですが、大体が祭囃し編(というか鷹野の過去)のおさらい。
まぁ 1 クール目最後に旧ラスボスの改心をしっかり描きたかったという意図なんだと思います。

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ぽよよんろっくの美代子ちゃん(この時点では既に三四ですが)がとてもかわいかった。

 

 

 

鷹野の改心
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今回のお話のメインがこれ。
鷹野の "絶対の意思" がどう折れるのか、というのは最も大切なポイントの一つだったわけだが、その "絶対" の根本である高野先生からの言葉ということで決着(その前にフラッシュバックでダメージ)。まぁ確かに、言われてみれば富竹や入江がいくら説得したって聞く耳をもたなそうではある。じゃあ何で今まではそうならなかったんだという疑問を、"願掛け" という形で処理してみせたのは鮮やかな手際だったと思う。鷹野とオカルトは元々相性がいいので、そこまで後付感はなかった(後付であることは間違いないとは言え)。裏を返せば、これは旧作時点でも鷹野が途中で改心する可能性があったことを示しており、結構衝撃的な話である。羽入の言う通り、余計なことはせず流れに身を任せていても、いずれは記憶の蓄積 + 遺書 のコンボで突破出来た可能性があったわけだ。…………もしこれが正規ルートなのだとしたら、今のゲーム盤が「ロジックエラーを起こしている」と言われても納得できる話だなぁ……。

 

「繰り返す度により強く、より広く」

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記憶の蓄積は『業』ループにおける一つのキーとなっている。鬼騙しの時点でフラッシュバックが鍵を握ってると推察されてたくらいだし(そしてそれはある程度あたってたわけだ、凄い)。

んで、今回ちょっと思ったのが、これ、場合によっては沙都子の詰みもあるのでは?とということ。沙都子に "何か" されて惨劇を起こさせられている人達にその記憶が蓄積していくのだとしたら、沙都子に対する悪感情が積もっていく可能性もあるのでは?と。間違えちゃいけないのは、相変わらず "昭和 58 年 6 月" には雛見沢症候群が存在しているということだ。郷壊しで描かれた「完治」というのは、あくまで祭囃し以降の話だし、今回エウアが言った「ルールが失われた」というのも、フラッシュバックにより思い留まれるようになったというだけであり、ルール X = 雛見沢症候群自体が失くなったという訳ではない。そもそも未だに H173 による発症は有効なわけだし。となれば、「沙都子に関わった結果、恐ろしい未来になった」という記憶がフラッシュバックするようになれば、かつてのような(或いはそれ以上の)村八分もあり得るのでは?とか思ったり。

そもそも「フラッシュバック」で思い留まる事ができる、っていうのも変な話だと思う。旧作でも圭一が他のカケラの記憶を思い出して覚醒する、という展開があったが、ああいう展開になったのはあくまでそれまでの流れがあったからだ(詩音が暴走しかけた所で覚醒→身を張って止める)。そうでなければ寧ろ、""あの"" 雛見沢の住人達のことなので、余計に疑心暗鬼が悪化するのでは?というのはずっと感じている。

 

「最後に選んだカケラが唯一の世界」「その過程は全て夢や幻と同じ」

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まぁ、ものの見事に賽殺しで否定された魔女概念に、頭頂部までどっぷり浸かっている。
エウアの言う通り、「繰り返す者」としての適正は確かだけれども。

 

「勝つと決めたら絶対に勝つ」「約束された絶対の未来」

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これについてはここ数話毎回のように書いてるが、鷹野の "絶対" と比べ、沙都子のソレの軽いこと軽いこと。
繰り返しを前提に(或いはそれを利用して)策を練っている時点で、鷹野には比べるべくもなく感じてしまう。彼女が凄かったのは無限に繰り返す中でも "絶対" に勝利出来たからだ(実際はちょいちょい詩音に破られていたわけだけど)。これまた以前も書いたことだが、「繰り返し」を前提に戦うのはどうも "絶対" ぽくなく、  "奇跡" や "無限" のカテゴリーに感じてしまう。

ていうかぶっちゃけ今の沙都子の手柄って、ほぼエウア(繰り返し)と梨花(蓄積)のお陰だし。
強いて言うなら、梨花の 100 年を追体験したアレくらいでは?沙都子自身の頑張りがあったのって。

 

「一緒に暮らす世界では惨劇など起こらない」

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なーんか、どことなくひっくり返されそうなセリフである。
お受験なんてしなくとも、ループ突破に成功してテンション上がっちゃった梨花ちゃまが調子乗って自転車で下り坂を爆走してトラックに轢かれる、って可能性もありそうだし。

そうなった時の沙都子の顔が見てみたくないかと言われると、観てみたい。
だけどまぁ、今の魔女化した沙都子なら指パッチンで済ましそうだな。

 

 

 

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というわけで、『業』最終話の雑感でした。

以前も書きましたが、郷壊しに入ってからモチベが下がったのは事実です。
沙都子が真犯人てのは別にいいんだけど、そこへの持って行き方に、どうしても感情を載せきれていません。
それさえ除けば、今まで同様に楽しめる内容だとは思うのですが。

 

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『卒』に関しては、視聴は続けようと思ってます。
流石にここまで来て答え合わせしないのも気持ち悪いですし。
ただブログはなぁ……。正直そこまでのモチベが湧かないのが現状です。
編ごとにまとめて書くとか、面白かった回だけ書くとか、そういう方向性になりそう。