ひぐらしのなく頃に業 綿騙し編 其の弐 雑感

綿騙し 其の弐の視聴を経ての感想と考察(のようなもの)です。

 

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

相変わらずのド丁寧な作りで、旧作と比較した時の違いがまぁ多い。
その分原作要素を拾ってるってことなんですが、テンポとのトレードオフになるので一長一短。
旧作だと其の弐の A パートで祭具殿侵入まで済ませてるんですよね。早い。
メタ的に、祭具殿侵入で一週引っ張りたい理由があったんだろう、とも読めますが。

 

 

 

前書きの繰り返しになりますが、基本的には旧作以上に原作に則った形で丁寧に進めただけの回。
不良イベント後のエンジェルモートでの会話(2 人とも崖から落ちそうならどちらを優先して助けるか)や、デザフェスでの部活メンバー招集、その翌日の学校でレナから「魅ぃちゃんが昨日までのことは全部忘れて欲しいって」と伝言を受け取る所等、カットされたシーンややり取りもそこそこあった。が、人形イベントやドアガチャキャンセルのような「結果だけが変わったシーン」というのはなかったように思う。

ただ、新たに追加された(と思われる)シーン / カットはいくつかあって、その中でも特に気になったのが、以下の 2 つの描写。デザフェスに誘う電話と、デザフェス後~おもちゃ屋までの間に「(魅音に対して)許せないことはある」と言う所。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

「圭一が「詩音」から電話でデザートフェスタに誘われる」というシーン自体は綿流し編にもあるが、その裏側が描かれるのは目明し編になってからだ。というか、綿流し編で複数回行われる「詩音」と圭一の電話は、基本的に圭一からの視点でのみ描かれて、「詩音」側の描写は目明し編まで伏せられていた(出題と解答だから当たり前なんだけど)。そう考えるとこのインサートは結構意味深に見える。しかし、現段階だと入れ替わりをわかりやすく演出しただけとも考えられるので、なんとも言えない(今まで通り魅音が「詩音」を名乗ってるだけならインサートはいらない ≒ インサートがあるということは詩音本人からの電話 というのをわかりやすく描いただけかもしれないということ)。

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デザフェス後~おもちゃ屋魅音に遭遇するまでのシーン。これ自体はあった気がするけど(デザフェスからおもちゃ屋直行ではなかったはず)、一方でここまで膨らんだ内容でもなかったように思う(漫画版で数コマのダイジェスト?)。ので、ここでの圭一と「詩音」との会話が描かれること自体が新鮮に思えた。そんな中での「許せないこと」発言なので、それなりに意味のある描写に思える。

 

詩音にとって魅音の「許せないこと」とは

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ぱっと思いつくのは以下の 3 つ。
・「魅音」を奪われたこと(要するに入れ替わり)
・悟史を救わなかったこと
・けじめの件
と、適当に並べてみたが、どれもいまいちしっくり来ない。というのも、これら全てこの段階では詩音はある程度割り切れているはずであるからだ。目明し編の終盤でこれらのことに対して詩音がブチ切れるという展開があるが、それはあくまで末期症状によって理性が吹き飛んでいる状態だからのはず。少なくとも公由を拷問するまでの彼女は、悟史については大石の仮説(詩音のけじめの結果遠くに匿われて生きてる)を採っており、死んだとは思いたくない立場のはず(可能性の一つとして考えてはいても生存に希望を持ってる)。なので、祭具殿侵入すらしていない段階で「けじめ」や「救わなかったこと」に対してキレるのは少し考えにくい。
入れ替わりの件に関しては、心の奥で根に持ってる可能性もある。が、それ以上に(発症していない状態の)彼女たちには、お互いに「魅音」や「詩音」としての境遇を押し付けてしまったことに対する負い目の方が大きいはず。そもそも目明し編でこのことにキレたのも "「魅音」なら悟史を救えたはず" という思いからなので、他の 2 つ同様に公由拷問以前に「許せない」と思う理由が見当たらない。
「結局なんもわからんやんけ」と言われたらそれまでなんだけど、だとすれば前提条件に何らかの変更がある可能性が高くなる。例えば悟史と詩音の関係とか、けじめ周りのやり取りだとか、よく言われている入れ替わりがなかった説だとか。

 

悟史の存在について

・悟史の影が薄い、というか名前が一切出てきていない

旧作ひぐらし出題編の演出の一つの特徴として、圭一と悟史を重ね合わせ、悟史が何者なのか・彼が何をしたのか・レナや魅音は何を知っているのか という謎をばら撒いて、圭一(とプレイヤー・視聴者・読者)を疑心暗鬼に陥れる という物があった。鬼隠し編に於いては、ロッカーやバットに名前を見つける圭一・バットに反応する沙都子・素振りに怯える魅音やレナ・「転校」について白を切ってる(ように見える)レナ といったものがそれにあたる。しかし、鬼騙し編では悟史の名前が一切出てこない為に、これらのイベントが起きていない。

ひぐらしのなく頃に業 鬼騙し編 雑感 - アニメ雑感記

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

今の所『業』に於いて最も不穏な空気を醸し出してる、悟史関係。現状確認出来るのは、OP にバットが 1 カット映るのみ。ただ、逆に言うと名前があるということは存在していないわけではなさそう。「OP の一連のカットは記憶のフラッシュバックであり『業』の世界の描写ではない」という可能性は無きにしもあらずだけど、クマのぬいぐるみのサイズを見れば『業』のものと考えるのが自然だろう。

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

(ていうか何でこのぬいぐるみもこんな小さいの?)。

ただ相変わらず本編中には名前は出てこない。一応、鬼騙し其の参で大石が祟りの説明をした際には「被害者宅の子供が行方不明」と言ってるので、沙都子以外に子供がいたことは確定。また綿騙し其の壱でも、「沙都子もちょっと前は甘えん坊だった」とレナが発言していたことから、甘えられる相手がいた事も推測できる。この辺を踏まえると、少なくとも 57 年 6 月までは悟史が存在していたと考える方が無難か。

また、綿騙し其の弐でも祟りの説明があったが、他の年が死亡者 & 失踪者セットで語られてるのに対し、四年目は死亡者についてしか語られず、失踪者には触れられてなかった。詩音が黙ってたのも気になるし。

スリードを張れるとしたら、「二年目・四年目の祟りの対象が『業』世界では北条家じゃなかった」というくらい? 悟史の不在が祟りと関係ないことが明らかになれば(例えばいなくなったのが 6 月ではない等)、こういう可能性も出てくる。ただこの場合は悟史がいなくなった理由が祟りとは別に必要になってくるけど。

 

鏡像世界説

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

もう一つ、最近盛り上がり始めたのがこちらの仮説。即ち「色んなものが反転してる世界なのでは?」という説だ。ここでの「反転」てのは色んな意味がありそうで、単にビジュアル的に逆になってるだけのもあれば、物語上の役割が反対になってるという推測もある。典型的なのが前章の鬼騙し編に於ける圭一とレナだろう。それ以外でいえば、やはり一番気になるのは OP の左右反転オヤシロ御神体だ。これに関しては次回祭具殿に侵入するのであればばっちり描かれるはずなので、楽しみである(侵入しなくてもそれはそれで面白い)。

てことで綿騙し其の弐を視聴してから暫くの間、旧作と『業』を見比べまくって逆になってる所がないか探しました。するとまぁ、出るわ出るわ色々と。とはいえ、あくまで旧作と比較しただけなので、漫画やその他のメディアでも同じかどうかはわからないんですよね。例えば「立ち位置が逆になってる」てだけなら、旧作アニメと漫画版でも逆になってたりするわけだし。あくまで『ひぐらしのなく頃に』 & 『解』と『業』で逆になっているというくくりじゃないと、設定的に意味のない仮説になってしまうと思うので。

ということで調べた中でも特に気になったシーンの反転部分を紹介。

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©2006竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会・創通

©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

まずは御神体と同じく注目を浴びてる、水車の回る向き。
旧作では時計回りだったのに対し、『業』では反時計回りとなっている(水の落ちるのが左側 = 左回り)。

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©2006竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会・創通
©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

次にエンジェルモートの違い。
看板・階段・入口・駐車場の位置等が、旧作綿流し編(左)と『業』綿騙し編(右)ではそれぞれ逆となっている。

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©2007竜騎士07/雛見沢御三家

©2011竜騎士07/雛見沢御三家

©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

そして古手神社の看板。こちらは『解』(左)と『煌』(真ん中)と『業』(右)での比較。
『業』の看板だけ見れば、戦前によく見られていた単なる右から左に書く横書きのパターンにも見えるが、旧作(解・煌)の看板では普通に左から右に書かれている。ついでといっちゃなんだが、古手神社の神紋も菊紋から巴紋に変わっている。ちなみに古手神社のモデルとされる白川八幡神社は、看板は右から左・神紋は菊紋となってるようなので、「看板の文字の向きはモデルに忠実にした」という理由はややキツそう(神紋まで変える必要性がない)。

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©2006竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会・創通

更に付け加えると、旧作では綿流し祭ののぼりも描かれていて、そこでは二つ巴の紋が描かれている。ややこしい。旧作アニメなので設定が固まってなかっただけとも考えられるが、敢えて『業』で三つ巴紋を出してきたとして理由を考えるなら、やはり第三勢力( = フェザリーヌ)が参戦してきたってことなんだろうか。

 

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©2006竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会・創通

©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

それ以外の「逆」なカットは以下の通り(画像省略)。
●鬼隠しと鬼騙し
・冒頭の圭一とレナの登校シーンの立ち位置(隠:レナが左 / 騙:レナが右)
・ケンタくんの埋まってる向き(隠:頭が下 / 騙:頭が上)
・圭一レナ魅音の 3 人で下校中に富竹と合う所の立ち位置(隠:レナ圭一魅音 / 騙:魅音圭一レナ)
・「嘘だッ!!!」の前の圭一とレナの立ち位置(隠:レナが右 / 騙:レナが左)
エンジェルモートでの大石と圭一の座り位置(隠:窓に向かって圭一が左 / 騙:窓に向かって圭一が右)

●綿流しと綿騙し
・圭一が倒したバイクの倒れる向き(流:右から左 / 騙:左から右)
・祭り準備時、魅音が麦茶を持ってくる時に左右どっちから来るか(流:左から / 騙:右から)
・麦茶後、富竹と鷹野が上下どちらから来るか(流:下から / 騙:上から)
・大石がやって来た後、どちらに向けて捌けるか(流:右へ / 騙:下へ)
・祟りの話をする前、魅音がどちらに捌けるか(流:左へ / 騙:右(下)へ)
・祟りの話を聴いてる時の、圭一と残り 3 人(詩音富竹鷹野)の立ち位置(流:圭一が左 / 騙:圭一が右)
ピッキング前の、富竹と鷹野の立ち位置(流:鷹野が左 / 騙:鷹野が右)

繰り返しになりますが、旧作と逆だったからといって、『ひぐらし(無印)』と『業』が逆と安易に考えるのはよした方が良いかと。例えばケンタくんの向きなんかは、漫画版鬼隠しも(圭一やレナから見て)頭が上の方に埋まっていた(= 鬼騙しと同じ方向だった)ので、鏡像世界説の根拠としては弱いように思う。

 

綿騙し編に於ける反転

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

鬼隠し→鬼騙しでは、圭一が発症→レナが発症という、物語上の役割の反転が起きていたんだけど、じゃあ綿騙しに於けるそれは一体何なのか というお話。

・従来の「魅音」と「詩音」の反転(魅音と詩音の入れ替わりが起きていない)
まず最初に思いつくのがこれ。要するに、鯛のお刺身事件が起きず、姉の方がそのまま背中に刺青を彫られ、妹の方が聖ルチーアに幽閉された というルート。 

が、やっぱりこの説はなさそうな気がする。真詩音が本来は弱気で甘えん坊な気質だというのは綿流し編目明し編で描かれていたし、時折見せる次期頭首としての "凄み" はお魎による教育の結果後天的に得たものとするのがしっくり来る。であるなら、「詩音」としてそのまま育てられた場合、彼女が聖ルチーアに幽閉されたとしても、そこを脱走する程の行動力を見せるとは思いにくい。

賽殺し編と同じ状況なら部活は存在しないはずなんだよな。なので、この説も結構弱くなる。

ひぐらしのなく頃に業 綿騙し編 其の壱 雑感 - アニメ雑感記

また、前回の記事にも書いたが、入れ替わりが起きてない = 賽殺し編と同じような状況であるため、部活も存在しないはず というのもある。

 

・キャラ配置はそのままに、発症をするのが魅音になる
次に考えられるのがこれ。『ひぐらし』唯一の聖域(?)である魅音が遂に発症してしまうパターンだ。これはまぁそこそこありえそうな話ではある。個人的には、"唯一発症しない" という魅音のアドバンテージが消えるのは結構悲しいんだけど。とはいえ彼女のそれは「園崎ブラフが効かないこと」に起因してるため、鬼騙し編の感想に書いたように、園崎家の影が薄い『業』に於いてはそもそも園崎ブラフがない ≒ 彼女のアドバンテージがないという自体に陥ってる可能性はある。

 

・圭一が発症し、詩音が殺される
これも普通に有り得そうな話。そもそも詩音の発症までの道のりは

  57 年に色々経験するも魅音と 2 人で "けじめ" をつけることで抑え込む
    →圭一と出会う
    →人形
    →圭一と過ごすうちに悟史のことを忘れかける
    →「きゅんきゅん☆」
    →祭具殿
    →お魎と魅音の会話

こんな感じである。重要なのは人形と祭具殿なのだが、今現在「きゅんきゅん☆」状態になければワンチャン詩音の発症回避は見えてくる。「羽入の残り香」が、カケラ世界で力がなくなったということなのか、それともゲーム盤上の駒としての羽入もいなくなったという意味なのか、どちらを指すのかはまだわからないが、仮に後者だった場合、祭具殿での足音ドンドンもなくなるので発症確率はかなり抑えられそうである。
(逆に既に「きゅんきゅん☆」していたら、足音ドンドンがなくても遅かれ早かれ発症しそうではある。)

一方で、圭一の発症理由が今の所見当たらないというのが、この説の弱点だ。鬼隠しパターン(東京に行っただけで発症)は超低確率という話だし、鉄平が帰還してないので祟殺しパターンにも当てはまらない。「がんばり物語」のような示唆するセリフ・描写等もない。綿流し・目明しと同じ様な状況(魅音か詩音かわからない電話がかかってくる等)になれば疑心暗鬼も増すだろうけど、詩音が発症しない状況でそこまで至るのか、ていう話でもあるし。

 

魅音と詩音の思い人が入れ替わってる
先の説以上に根拠の乏しい、個人的な妄想。
ただ、魅音も悟史を憎からず思っていたことや、「きゅんきゅん☆」以前の詩音が圭一に惹かれていたこと等は旧作にも描かれていたことなので、乱数が少し狂うだけで起こりそうではある。この場合、従来通り幼少期の入れ替わりがあっても、魅音がどことなく詩音っぽかったり、詩音が悟史について触れないこと等への理由が生まれる。魅音が圭一の言葉に照れていたのは、単純にそういう扱いへの免疫がないからという説明が可能だし、詩音の発症理由も魅音への嫉妬心からという説明がつく。

ただ、その場合は詩音無双が弱体化しそうではある。旧作詩音の原動力は悟史への巨大感情であり、その感情があそこまで大きくなったのは「悟史がいなくなった」というのが最大の要因だろうし。それが圭一への普通の恋心となれば、レナや圭一クラスの普通の(?)惨劇に収まりそうである。

 

其の壱~其の弐に於ける各「詩音」はどちらだったのか

ここまで書いてこれに触れてないことに気付いたので、さらっと。

・13 日のエンジェルモート

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

確定ではないけど十中八九魅音
最初で否定しない、一通り恥じらう、言葉に詰まった後で「詩音」と名乗る、翌日の下校時にも慌てる(本当に詩音なら否定するだけでよい)、そもそも原作漫画旧作に於いてもここは魅音だから etc...

・14 日の弁当

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

魅音
デザフェス後のおもちゃ屋で 2 人が遭遇した時に本人が言ってるため確定。

・15 日に圭一を不良から助ける所

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

恐らく魅音
大石がいなくなる時に後ろから睨みつけている、別れ際に圭一から「魅音」と呼ばれて反応してる & 否定していない(「詩音」設定を守りきれていない)こと等から。
(旧作でここが詩音だったのは、デザフェスがカットされてこのまま魅音遭遇へ繋がなければいけなかった為)

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

ちなみに祭りの準備の時にも魅音は大石を後ろから睨んでいる。

・15 日夜の電話

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

詩音。
おもちゃ屋での 2 人遭遇時に、魅音が電話したことを否定してるため確定。
(他にも部活の話に上手く返せていない等)

詩音の「昨日までのは全部私、園崎詩音なんです」はただの軽口と取ればいい。

ちなみにだけど、個人的には魅音・詩音の見分けを目尻や声色で判断しようとするのはオススメしません。
というのもそういうメタ情報(外見や声)では区別できないという設定で、逆に言えばそれ以外の部分で推察できるヒントがあるはずだから。そこに目尻やら声色やらの情報を持ち込むと、余計に混乱しかねない。
(メタ情報をどこまで持ち込んでいいのかって話は、基本的に梨花ちゃんが知ってる範囲までが無難だと思う。ループ知識なしでも梨花ちゃんは魅音と詩音を見分けられる、みたいな描写はなかったはずなので、この場合は我々だけにわかるような情報を当てにするべきではなさそう、という見解。)

 

 

そもそも『ひぐらし』でやり残したことって?

本当なら鬼騙しの感想のときに書くべきことだけど。
そもそもリメイクではなく完全新作を作らなきゃいけない理由は何なのか、という点について。
勿論これは竜ちゃんがお金が欲しかったからとかそういう方面のお話ではなく、
物語上の必然性があるかどうか、というお話。

・「東京」関係との決着

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©2007竜騎士07/雛見沢御三家

鷹野を唆した存在である、いわゆる黒幕の黒幕である所の「東京」の「野村」。彼女と何らかの形で決着をつける可能性はあるのかどうか。…… って考えると、まぁ現時点ではない可能性のほうが遥かに高い。そもそも梨花ちゃんの目的は一貫して「皆で 7 月を迎えること」にあるわけで、別に鷹野や「東京」を潰したいわけではないし、「東京」の方もあくまで権力争いに雛見沢 & 鷹野を利用してるだけで、何が何でも大災害を起こしたいわけではない。そう考えるとわざわざループし直してまでやらなきゃいけないことには思えない。
まぁ梨花と鷹野と園崎家が組んで「東京」に殴り込むのを観たくないか、って言われたら観たいけども。

 

・本当の意味での全員救済
例えば祭囃し終了時点でも悟史は寝たきりだし、沙都子も C120 を欠かせない生活を送っている。梨花や沙都子の両親は死んでるし、悟史と沙都子には殺人の罪がある。こういうのを全部解決するために、梨花ちゃまにまた頑張ってもらうという考え。

まぁ、これが一番ありないだろう。だって賽殺しの世界そのものだし。今の梨花ちゃんが賽殺しを経た存在なのかはわからないけど、少なくともコンテンツ的に賽殺しと同じことをやる理由はないだろう。

 

・症候群関係の解決

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©2007竜騎士07/雛見沢御三家

全部の罪を丸っきり解決するんじゃなくて、症候群関係の残った懸念事項を解決しようという考え。具体的には悟史・沙都子(・鷹野?)の治療と、その他 L3 以下も含めた完治(or 予防法の確立)という感じか。この場合は単に鷹野を改心させるだけで終わりそうだけど。

 

・北条兄妹関係の解決

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©2007竜騎士07/雛見沢御三家

上 2 つと似たような感じで、今度は北条兄妹関係をスッキリさせようという考え。
現状、この 2 人の周辺が一番キナ臭いのは間違いない。確かに旧作を観てみると、この 2 人に関しては放置してる問題がいくつかある気がする。2 人共の治療もそうだし、2 人の再会もそうだし、2 人各々の罪もそう。雛見沢症候群が表になれば情状酌量を認められたり、或いは大石が個人的に見逃してくれるみたいなパターンはあるかもしれないけど、それでも賽殺し梨花の様な自分の中での決着はついていない。その辺を描くなら、確かに梨花ちゃんが再びループする価値があるように思える。

 

梨花ちゃまぶっ壊れゲロカス化

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©2007竜騎士07/雛見沢御三家

このブログでもちょいちょい触れてきた、「古手梨花」が「ベルンカステルの魔女」を経て、ゲロカスになっていくというお話。
祭囃し/賽殺し/夢現しを経た梨花がまた変なゲームに巻き込まれて壊されるとは思えない(思いたくない)ので、この場合はやはり "どこかで間違えた古手梨花" が対象になるんだろうか。今の所最有力なのは、賽殺しで目を瞑ってしまった(選ぶことから逃げてしまった)梨花だけれども。
アウアウのせいでぶっ壊れたゲームをやる羽目になって、ようやくクリア出来た梨花ちゃんが、再びアウアウの気まぐれで変なゲームに巻き込まれ、しかも前回のチャートが使えなくて、徐々にぶっ壊されていく(それも親友である沙都子が大きく影響して)ようなお話。って考えると、本当に救いのないクソみたいなエンディングになってしまうけれど、観てみたくもある。

 

 

以上、綿騙し編 其の参(を観た段階での全体)の感想でした。
其の四も楽しみです。

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©2007竜騎士07/雛見沢御三家

皆殺しチャート(下見段階で富竹鷹野を祭具殿に入れる)を使えば、詩音の祭具殿侵入も羽入ブチギレ地団駄も回避出来たはずだけど、それをしなかったのには何か理由があるんだろうか。祭具殿に入ったのなら足音や御神体が気になるし、祭具殿を回避したらそこから先が完全に新ルートになるはずなので、これまた楽しみ。

 

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©2020竜騎士07ひぐらしのなく頃に製作委員会

ぽよよんろっく化した鷹野さん。幼くなったというか可愛さが増しましたね。
正直大人びてた方がキャラにはあってると思うんだけど、そこはまぁしゃあない。