アイカツ! 127-139 話 感想

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©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

アイカツ!』の振り返り感想。
今回は『あかり GENERATION』の第 3 クールに当たる 127-139 話の感想です。


OP・ED が替わり、タイトルコールの フフッヒ も完全あかり仕様になり、本格的に世代交代した感じのクール。

『あかり GENERATION』を起承転結で区切るのは結構難しい。最初からある程度先を見据えて作られているようであり、『3rd シーズン』と『4th シーズン』の物語としての区切りが曖昧だからだ。それでもこのクールを起承転結のいずれかに当てはめようとするならば、『3rd』に於いては転、『あかり GEN』全体に於いては承の前半という感じがする。
このクールの特徴としては、とにかく新要素が多いことが挙げられる。新しい世代の子達に、新しい留学生、そして新しいユニットと、新しいもの尽くしだ。そして、新キャラ達の自己紹介や掘り下げ・新しいユニットの結成回を通して、既存キャラ(特にあかりとスミレ)の成長具合を実感する、そんな感じのクールだ。

 

 

 

127 話『星空エントランス☆』

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アイカツ!ニューエイジ、登場!てな感じのお話。
まど凛のわかりやすい自己紹介回という感じではあるんだけど、なかなかどうして内容が濃い。
どちらかというと重心は凛寄りに描かれている。新入生オーディションに向けてペアを組んだまど凛が、その距離を縮めていくというのがお話のメイン。その媒介となるのがダンスなので必然的に凛が中心に来る訳だ。
凛に付いていこうとするまどかに対し、それを優しく制し、「私を知ってほしい」「私もまどかを知りたい」という凛。この辺の "2 人" の関係性に焦点を当てた濃密な描写は、どことなく『フレンズ!』に通ずるものがある。いちあお / いちセイ と同じく、PP の原型とも言えるのかもしれない。
また、この時点でこの言葉を言われたまどかもまた、とても幸運だったと言える。アイドルとしてのキャリアをまさに歩み始めたばかりの今、将来背中を預け合えそうなパートナーと出会えたわけで。それはともすれば WM は元より、PP や LMT なんかよりも早い出会いと言えるのかも。
凛のオリジンが「ダンスを楽しむ」ことであったり、それをまどかと共有したり、この辺の描写は由緒正しき『アイカツ!』アイドルの初期段階という感じがする。ここから自分の強みを探したり、ファンのことを考えたり、"誰か" に思いを伝えたりしていくわけだ。
3DCG 上でも凛とまどかでキレの良さが違ったり、画面の端っこでも細かな芝居をしていたり、凛の方に力を入れつつも要所要所で "まどからしさ" もねじ込んだり、細部まで丁寧に作られているお話でもあった。


128 話『夢のショータイム』

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凛ちゃんの PR ドレス回。
PR 入手までの期間が短くなってしまうのは途中参加キャラの宿命である。そしてそれはそのまま描写や感情の積み上げ不足に直結するので、メイン勢と同じ様なお話では火力不足に陥る。それでも PR が特別であることには変わりないので、何か印象深いお話にする為に、一捻りの工夫が必要になってくる。
というわけで今回のお話、「サニーに認められる為に頑張る黒沢凛」という内容ではない。その主題となっているのは "サニー & ジョニー" の今の在り方、ひいては「仲間」や「チーム」の在り方についてである。
今回これ見よがしに描かれたあかりチームの姿は明らかに 112 話の延長線上にあるものである。そういった、同じ道を "行かない" チームもある ということを凛は学んだわけだ。そしてそれは憧れのダンスチームが確かに終演を迎え、でも確かに今尚続いていることを知るという、ある種の幼児期からの卒業も意味している。
ジャージを介して行われるジョニーとサニーの確かなコミュニケーションが、とてもエモく突き刺さる。


129 話『トークの花道』

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まぐろさん再び、な回。
いちごやあおいも嘗て出演した「まぐろ御殿」に向けて、色々頑張っちゃうぜー、というお話。
というかほとんどお仕事回である。トークバラエティに挑むに当たり、ひなき→おとめ→まぐろ の順番に色々教わり、実践し、成果を得ていく。脚本上のイベントも凡そ「お仕事メモ」に即して発生し、あかり達も順番にクリアしていく。その空気感だけで言えば最初期の『アイカツ!』にかなり近い。
一方で明確に違う点もあって、それは教訓らしきものもない所だ。これは『1st』当時のいちご達と違い、今のあかり達が既にアイドルとしてはそこそこ成長していて、「ファンの為」のような概念的な成長を(メインエピソード以外では)させにくいという事情があるのだと思う。また、物語全体が新キャラ・新展開を迎えるので、それに先立って「普段のアイカツ!」を描いておくという理由もあるのかもしれない。
まぐろさんのプロ意識が光っていたのも良い描写だった。お世辞にもあかり達のトークが面白かいとは思えなかったが、それはそれとしてあかり達を「アイドルのプロ」として扱ってくれたり、バラエティの事を教えてくれたりした描写はよかった。また、トークと歌で方向は違っていても、同じプロとして皆を笑顔にしよう・頑張っていこうというのは、112 話や 128 話の内容と通ずるものもある。そういう点も含めて、箸休めとしていいお話だったと思う。

 

130 話『ユニットの魔法』

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Dancing Diva の結成回、と見せかけて、スミレの成長確認回。本格的な結成回は次回に。
エモさが凄い。一歩一歩の成長物語であり『あかり GEN』の "成長速度の遅さ" があるからこそ響く、スミレの成長した姿。(ひなき同様)自分というものを前に出せなかった彼女が、凛を相棒として捕獲する為にあの手この手を尽くしてアピールをする。その姿は後輩の凛目線だと「頼りがいのある凄い先輩」としても観えて、そういうメンター文脈の方から食べても美味しいお話。ただ、本人が「凛の暴走をわかっていながら止められなかった」と自白したように、決して完璧なメンターでないことも示されている。面白い。

臆病だった私に、一歩踏み出す勇気をくれたのはお姉ちゃん
そして、前に進む大切さを教えてくれたのはあかりちゃんだから

スミレの成長の側にあかりがいた事は観ていた私達もよく知っていることだ。ここに大空あかりが主人公たる所以が詰められているし、またそれをきちんと伝えられる所にもスミレの成長を感じる。
今までサシで話したことはなかった凛に対し、歌詞から受けた直感だけでパートナーと見定め、その理由も真正面から伝え、凛が離れそうになった所でも諦めず食いつき、そして「公開プロポーズ」までしちゃう。先代の主人公を思い出させる様な積極性・直進性だが、その描写の持つ意味は全然違う。そこに込められてるのはアイドルとしての比類なき才能についてのお話ではなく、「自分」を抑えがちだった一人の少女が臆することなく「自分」の気持ちをぶつけたという、小さくとも偉大な一歩のことだ。
積み重ねてきた一つ一つのエピソード・描写・感情が、大きく花開くお話でした。


131 話『輝きのダンシングディーヴァ』

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Dancing Diva 回その 2。
本格的な活動開始に向けて色々やんなきゃいけないことがあり、あらゆる場面でスミレがお姉ちゃんパワーを発揮するっていう感じのお話。ある意味、スミレの人間的成長物語の最終回とも言える。勿論これ以降も彼女はメインメンバーの 1 人として活躍していくんだけど、それはもう完全にアイドルとしての成長物語にシフトして、今までの様な精神的な成長・成熟は描かれない。そう書くとなんだか寂しい気もするが、寧ろこれからが勝負であり、今漸く『スタートライン!』に立ったていう感じだ。これから嘗ていちごがやってきた様に、或いは今あかりがやっている様に、アイドルとしての研鑽を積んでいくわけだ。
今回使われるのが CD のリリースというテーマであり、打ち合わせからレコーディング、細かな準備の描写等は一種のお仕事アニメとしても機能している。スミレの頼もしさが具体的かつ説得力のあるもので、スルスルと飲み込める描写なのがいい。また凛が頼ってばかりではなく、ストレッチを教える等して逆方向のベクトルもあったのも上手い。そちらの方向には話を広げないということを暗に示している。それをやろうとすると、『フレンズ!』一年目みたいにそれなりの尺と描写を割かなきゃいけなかっただろうし。
DD と Skips♪ のメンツがクロスしてるっていうのはやっぱり面白くて、「今まで関わりが薄かったからこそ、改めてお互いのことを知りたい」という構図に持っていける上手さがある。今回のあかまどや珠璃のように、残りのメンバーの描写を効果的に挟むことができ、次回以降の伏線としている ってのも上手い。
『チュチュ・バレリーナ』のステージは、今尚『シリーズ』に於ける逆光演出の頂点だと思う。


132 話『灼熱の情熱ハラペーニョ!』

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情ハラ結成回。
ユニット強化月間の第 3 話としての情ハラ結成エピソード。
珠璃が無双して回る中で、ひなきが翻訳とフォローに徹し、その相性の良さに目をつけたあかまどが恋のキューピッド役を買って出て、見事結成という流れ。
DD の結成回はスミレの成長した姿を描いたお話だったが、今回のひなきはソレとはちょっと違う。ひなきが抱えている問題もスミレ同様「自分が出せない」ことに起因しており、彼女のバランサーとしての能力はその経験から得た副産物の様なものであり、どちらかというと負のイメージが強いものだった。「殻を破り自分を出していく」という物語を描く上で、「破るべき殻」だとされてきたのがバランサーとしての習慣であった。しかし、今回はソレがプラスの方向へ働く。誰にも受け止められない珠璃の情熱を、バランサーであるひなきが柔らかく受け止め、その上で周囲に的確に伝えていく。あかりに出会った事で確かにひなきのアイカツ!観は変わったが、一方であかりに出会うまでの日々も決して無駄ではなかったわけだ。
それにしても久々にメインになった珠璃ちゃんはイキイキと暴走していてかわいかった。
あかりとまどかがちょいちょいフォローしてるのも良く、それは当然ラスト 1 組への伏線となっている。


133 話『ハローニューワールド』

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まどかの PR & オリジン掘り下げ回。
ダンスの文脈を引っ張ってきて 集団的『オリジナルスター☆彡』的なお話へ展開していった凛の時に対して、まどかはこれぞ PR ドレス回!というくらい真っ向勝負の展開。ただそこにも特殊事情はあって、祖母でありトップデザイナーである天羽あすか大先生を交えて、まどかのオリジンにもザクザク切り込んでいくお話。
物心付いた時からそばにあって、誰よりも近くで観てきたからこそわかる、祖母の本気。それに見合うだけの覚悟があるかどうか、という部分で自信が持てず、とにかく頑張る毎日。完璧を目指して。
でも完璧なんてあるわけなく、美月やいちごだって日々試行錯誤を繰り返し、もっと良く、もっと上へと頑張っている。だから頑張れているまどかだって十分に凄いんだよ と背中を押してあげるあかり。この関係性なんかは完璧だと思った。まどかの抱えるコンプレックスは「トップデザイナーの孫のアイドル」ならではのモノとして十分に説得力のあるものだったし、そこをフォローしてあげるあかりの頼もしさは最高だった。
それと天羽先生の株も更に上がった様に思う。アイカツ!の「デザイナー」の始祖・最強主人公星宮いちごのブランド担当・二代目主人公の担当の師匠 っていうふうに、現時点でもデザイナーとしての強キャラ感が半端なかったので、「デザイナー側の覚悟」を語らせるにも最適の役者だったと思う。あとは納期を守ってくれ。


134 話『おもわずスキップス♪』

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Skips♪ 結成回。
132 話の Skips♪ ver と行った感じで、まどか目線からあかりの凄さを描き、そこにユニットとしての第一歩を乗っける。「お互いを知りたい」っていう共通したテーマもある。
こうしてみると情ハラが異色に映る。他の 2 ユニットと違って結成までに 2 話以上かけてないし、「お互いを知る」っていうステップもなく、2 人の相性の良さを全面的に押し出したような内容だった。この辺は同級生同士なのか、先輩後輩なのか ていう違いが如実に出た結果だろう。
スミレが歌方面の経験値を全面的に押し出していたのに対し、あかりは大空お天気で得た経験と、その根底にある優しさを披露する形に。自分の楽しいこと・やりたいことをやるようになった結果、色々な経験を積むことが出来た。そしてその過程で色んな出会いを経験したからこそ、一つ一つの出会いに感謝の気持を持って。まどかとのユニット結成に繋げるロジックも鮮やかだった。
あとはまぁ、とにかくかわいかった。可愛さの乱舞だった。こういう時に王道の可愛さ直球勝負が出来るのはキュートタイプの大きな強みだなぁ と思う。
それと結成ライブ当日にドレスを渡してくる瀬名くんは、正しく天羽門下生だと思った。


135 話『世界の中心はここね!』

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ここね襲撃回。
「世界の中心」を自負して東京に乗り込んできたは良いものの、そこでの知名度は全くなくて、地方と首都の差を感じたり……的な導入。この辺の差を(女児アニメのオブラートに包みながらも)露骨に描いているのは、なんとも『アイカツ!』らしい。或いはもうちょい露悪的だと『スターズ!』に近くもある。正直、これって普段のノリで解決するには結構重いテーマだと思うので、四ツ葉さんきっかけで即解決したのは正解だったと思う。そしてその四ツ葉さんを介しての本題である、ドーナツ作り。大切な誰か一人の為にやれることをやるというのは一番原始的なアイカツ!だと思うし、更にそれが憧れの対象となると『いちごまつり』の構図とも重なって、文脈が豊かになる。ここねには知らない世界に打ちひしがれる普通の弱さがあるけれど、一方でそこから立ち上がれる強さも持っており、知らぬ間に周りを巻き込む事のできる主人公気質だって備えている。1 話という短い尺の中で、ここねの強さと弱さとオリジンと性格とノリが存分に描いた良い登場回だった。
ただ、ユウちゃんは相変わらずユウちゃんなのである。この後即帰って来させられるし。


136 話『その名も、あまふわ☆なでしこ』

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中盤イベントであるユニットカップが開催するんで、あまふわを結成してその頭数を確保する回。
ていうかパートナーズカップじゃないんかいっていう。去年復活させたはずなのに。
酷い言いようだけど、内容はとても良かったです。
お話の内容は、序盤にドサ回り営業等含む泥臭アイカツ!をした後、"かわいいドレス" を巡ってちょっとギスギス、あかり達がカウンセラーに入って無事和解という流れ。
結成回を利用しての、みやびとここねをもう一段掘り下げる回でもある。交換留学中の限られた期間しか知らないあかり達と違い、一番の親友なのだからお互いのことを深い所まで知っており、回想も使ってゴリゴリに相方自慢の惚気を披露。「お互いのことを知る」っていうステップを踏まない代わりに、お互いのことを語らせるっていうのは中々上手い手段に思えた。あとここねのみやび愛が強すぎる。
少し残念だったのが、前半部分がメインの話も観てみたかったという点。恵まれている SL の環境とロコドル特有の力強さっていうテーマは、それ単体で面白く話を広げられそうだからだ。あかり達が泥臭いアイカツ!から色々学び、ここね達が SL と地方とのギャップを語るみたいな。ただ 95 話『夢の咲く場所』でも似たような話をやっていたし、『4th』でのジャパンツアーもそういう側面があることなどを考えると少し厳しいか。 とはいえ 95 話も『4th』も、このテーマに似てる所があるっていうだけで、全体のお話は全く違うし、その辺を踏まえるとやっぱり観てみたかった気がする。
後は相変わらずユウちゃんの扱いが酷い。交換留学とは?という状態になってるし。


137 話『ワクワク☆ユニットカップ

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ユニットカップ編 前編。まずは情ハラとあまふわのターン。
勝負の色が薄い『あかり GEN』に於いて貴重なバトルイベントであるユニットカップ
とはいえ今回もステージ一本勝負ではなく楽屋レポートが挟まる等、勝負色は薄めな脚本になっている。エピソード内のどこにドラマを作るか考えた場合、普通は勝負の所に作るが、ユニットカップではそれをしない。いちご世代と違い、現世代は今まで勝ち負けのロジックを突き詰めてこなかったので、ここでそちら寄りのお話をした所で嘘になってしまうからだ。その為、勝負とは別な場所(楽屋レポート)にドラマを置き、そこから全体の勝負をコントロールするという作りをとった。
『あかり GENERATION』に否定的な人達の中には、この勝負色の弱さを批判する人達がいる。その事自体は事実だと思うし、いちご世代がウケた要因として勝負の熱さは絶対にあるので、『あかり GEN』の勝負の温さに否定的な人達がいるのも理解できる。ただ、個人的にはいちご世代と同じことをやってもしゃあないと思ってしまうので、この路線はこの路線で良いと思う。
閑話休題として、ドレス紛失に伴う本格的な騒動は次回に持ち越しなので、この 137 話自体はあくまで前フリの要素が多い。その為ってわけじゃないんだろうが、情ハラとあまふわのターンは只管にカワイイ。ただその裏では着々とドレス紛失フラグが立っており、不穏な空気を感じさせる。ていうか直しを依頼してそれが本番ギリギリになる辺り、お前は天羽の弟子かって言いたくなる。弟子だけど。


138 話『素顔の輝き☆』

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ユニットカップ編 後編。DD と Skips♪ のターン。あかりの成長具合や頼もしさを魅せる回でもある。
優勝候補の DD だけどこっちはサクッと終了。楽屋レポートで、つい自分の世界を披露してしまうここねと、クソ真面目にかつ大仰に言ってしまうみやびの対比が面白くて可愛らしい。
Skips♪ の方では先週に引き続きドレス紛失からの捜索。まぁ何つってもこの時のあかりが凄まじく頼もしい。本当に大きくなりました…… と言いたくなる成長具合だ。冷静に振る舞って周囲を落ち着かせ、一つ一つ順を追って考え、積極的に聴き込んで捜索をする。この辺りが本当に頼もしくて、ブートキャンプでひーひー言ってたり、アピール練の夏季補講で心折れそうになってた時とは違う。そして何より、いついかなる時もファンの事を思う気持ち。それはまさしく『アイカツ!』の主人公たる姿だ。勿論、周りを巻き込む主人公気質も。
ライバルでありながらも協力したり、ステージの完成度だけが全てじゃないと言ってみたり、やはりどこかで『1st - 2nd』との差別化を図ろうという意図が見える。個人的には『あかり GEN』の子達にはこの路線の方が合ってると思うので、なんだかんだいい中間イベントだったと思う。


139 話『ジョニーと花嫁』

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第 3 クールの締めの回。スポットが当たるのはジョニー先生(とドリアカ)。
ぶっちゃけ話数調整の単発ネタだ。というか、ここから暫くはこういうお話がやや多くなる。理由としては、次の大きなイベントである「大スターライト学園祭」まで時間がある事と、新キャラ周りの描写が一通り済みつつある事が挙げられる(残りはここねとのお別れくらい)。勿論、全部が全部単発ネタなのではなく、中には物語全体に於いて重要な意味を持つお話も普通にある。
とはいえこのお話は完全に息抜きといえよう。だから普段できないことを結構ぶっ込んでくる。ジョニー先生周りの掘り下げもそうだし(妹がいたこと・母子家庭だったこと)、DA 勢の久々の登場も、何故かまだ残ってるみやびの SL 夏服披露なんかもあったりする。『Hey ! little girl』をねじ込んだのもそうだろう。
キャラはジョニー先生ら大人たち含めて皆可愛らしかったし、お話も面白かったしで、いいお話だったと思います。なんか瀬名くんはまーた火力高めな発言をしてるし。ティアラ学園長のウエディングドレスは、やっぱそらがデザインするんだろうか。…………でも凄く捻ったものを出してきそうだな……。