アイカツフレンズ! 4 話『憧れのマイブランド』感想

4 話 あいねちゃんと千春さん

©BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

アイカツフレンズ! 4 話についての感想。

アイドルにとっての基本であり、一番の味方である「ブランド」にまつわるお話。
みおちゃんの「ブランド(ドレス)」回をやった後であいねちゃんにも同じ題材を投げかかけるのは W 主人公らしい展開。前回と合わせて 2 人の主人公の骨格というか、型というか、そういうモノを示す回。
4 話にして自分のブランドを持てるって展開早いなぁと観る前は思ったけど、これは大空あかりちゃんの時と同様、ブランドと一緒に成長する方向で進めるみたいで納得。

話の舞台はこれまたシリーズ恒例「新入生お披露目ライブ」。あいねちゃんは 2 年生だけど、編入生だから特例で認められたようだ。

4 話 初々しいみおちゃん

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そしてどうやら SH のお披露目ライブには MVP 的な要素があり、みおちゃんは去年それに選ばれたらしい。やっぱりみおちゃんは凄い!なんだけど、今回のみおちゃんはガイド役ではなく入り口までの付き添い。そしてそこからあいねちゃんをガイドしてくれるのが、『フレンズ!』大人勢の 1 人・蜂谷千春さん(名前といい、「かわいい」といい、雰囲気といい、「デザイン」属性といい、どことなく七倉さんを思い出すお方)。

4 話 あいねちゃんとなこちゃん
4 話 あいねちゃんと受付さん
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みおちゃんの勧めで千春さんのもとへ向かうあいねちゃん。ここからあいねちゃんのスーパー活力が発揮される。千春さんのアドバイスに基づき、ブランドの事務所にアタック→諸事情によりドレスは貰えず→友達を増やす、を繰り返すなんとも言えない行動力・コミュ力。この辺は 1・2・3 話以上に発揮されてる気がする。そして所々で挟まる千春さんの過去に関する描写。何か抱えてる模様。
なんやかんやあって、あいねちゃんは千春さん(のデザインしたドレス)に告白、無事ブランドを手にする。千春さんは「何があっても夢に向かってまっすぐに突き進む」あいねちゃんに刺激された模様。これも「アイドルの輝きが他者を照らす」という例になるけど、ステージ上で為されるのではなく、またお仕事の一環でもなく、ルーキーがドサ回りしてる姿で っていうのが中々面白い。あいねちゃんはまだまだまだまだのド新人アイドルで、出来ることは(みおちゃんや LMT なんかと比べると)とても少ない。しかしたとえ少なくても、自分のできることは一生懸命やってみるのだ。「デザイン力はあるが輝くものがない」「自分を表現しろ」と言われて筆をおいていた千春さんだけど、数少ない「自分にできること」を一生懸命にやってるあいねちゃんに、アイドルとしての輝きを観て、その輝きを貰ったんだろう。(シリーズで散々描かれてきたように)デザイナーとアイドルは同じ「表現者」として重なる部分も多いだろうし。

4 話 『ありがと⇄大丈夫』

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「ありがと⇄大丈夫」は "2 人" の歌だけれど、今回のステージでいえば「友希あいねと湊みお」ではなく「友希あいねと蜂谷千春」の歌だったということだろうな。Sugar Melody で、ステージに鍵盤モチーフがあるっていうのはともすればわかり易すぎるかもしれないけど、ボクはそれ以上に可愛らしくて大好きです。飾りじゃなくて鍵盤自体も動いてたのも好み。後は五線譜モチーフのエフェクトや、ハートで構成されてる音符なんかも「キュートタイプ」と「Melody」を感じられて好き。

今回はあいねちゃんの回だが、かと言ってみおちゃんや "2 人"の描写がなかったわけではない。

4 話 あいねちゃんジト目顔

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「自ブランドを持つアイドルになる」という夢の為に、アイドルになる前(小学生!)から準備をしてきたらしいみおちゃん。あいねちゃんも思わず感心を通り越して半ば呆れた感じの表情であったり。今回もそんな "プロ意識" や真面目さを披露したみおちゃんだけど、一方でペンギンカフェでももねちゃんやペンネに振り回されり、少しずつ素の表情が見えてきたのが愛らしい。

4 話 あいねちゃんとキラキラみおちゃん

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あいね中心のカメラで、「あいねの世界(ペンギンカフェ)」でこういうのが起こることで、2 人の距離が縮まってる感が出てる。ブランドゲット前の、あいね・みお間でのアンジャッシュコント的勘違いのシーンも、かなりのギャグ顔を見せてくれてたりもした。

4 話 みおちゃんギャグ顔

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とは言うものの、今回の作画や演出は結構濃い味だったように思う。

4 話 あいねドアップ

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あいねちゃんがブランド事務所に断られた後のどアップ顔とか。あとは千春さん周りの照明の使い方は、ありありと「挫折」や「後悔」を感じさせるもので、全体的にパリッとしてるというか、メリハリの効いた画面構成のように思えた。残念ながらボクの実力じゃこれがどういう意味を持っているのかまではわからなかったけど、まぁ意図してたんだと思う。

4 話 千春さん(1)
4 話 千春さん(2)
4 話 千春さん(3)
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 ※追記 他の人の感想で参考になったので
どうやら「基本的にあいねの明るさで照らすものの、千春さん近辺だけ陰らせる」という構成らしい。なるほど、これなら話の構成とも合致する。各場面のギャグ顔というか、今までになかったような表情も基本カメラが「あいね側」にある時に起こるので、その側面(あいねの輝きの強さ)を補完してくれている。(了)

4 話 あいねちゃん(1)
4 話 あいねちゃん(2)
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最後の最後に "3 人目" の登場。「恋のライバル」の様なセリフを残していったけど、彼女の加入で物語はどう転んでいくのか。